アストンマーティン・レーシングは、今週末、FIA世界耐久選手権が10年振りに開催されるブラジル・サンパウロのアウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェ(インテルラゴス・サーキット)のスターティンググリッドに10年振りに再挑戦する。
参戦体制は、パートナーチームのHeart of RacingとD’station Racing共に、アストンマーティンの新型Vantage GT3でのWECに於ける檜舞台となる。この参戦車両は、今年初めにシルバーストンで初公開された新型ロードカーのVantageから多くのDNAを受け継ぐもので、実績ある接着アルミシャシーを中心に組み立てられたシャーシに、4.0リッターV8ツインターボエンジンを搭載している。
そんなアストンマーティンは先の6月、Comtoyou Racingによる1948年以来のスパ・フランコルシャン24時間レースでの総合優勝を含め、5つもの勝利を収めてきた。
Heart of Racingはワトキンズ・グレンで開催されたIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権で新型Vantageを駆って初勝利を挙げ、Blackthorn Racingはル・マン24時間レースのサポートレースであるロード・トゥ・ル・マンで優勝を獲得した。
Walkenhorst Motorsportは、ニュルブルクリンク耐久シリーズでPRO-AMクラス優勝を果たし、これらの一連の勝利の発端となったのは、D’station Racingが日本のSUPER GTシリーズで達成した、アストンマーティン初の同シリーズGT300クラス優勝だった。
今回のインテルラゴス・サーキットへの参戦についてアストンマーティンの耐久モータースポーツ責任者のアダム・カーター氏は、「新型アストンマーティンVantage GT3は、スパ・フランコルシャン24時間レース優勝にIMSA初勝利と、6月は絶好調でした。
WECの前戦、ル・マン24時間レースでもその競争力の高さを証明し、車もチームも優勝を競えることがわかっています。とはいうものの、世界選手権では他のチームも極めて高い競争力を持っています。
アストンマーティンにとっても、Vantageにとっても、10年ぶりのブラジル開催に出場できるのはとても喜ばしいことで、トラックでの実績を考えると、今週末さらなる勝利を狙える根拠は十分にあります。
今週末は、IMSAでのHeart of Racingの成功も祈っています。ワトキンズ・グレンでのGTD Pro優勝は勝つべくして勝ち取ったものであり、モスポートでのGTD出場でも同様の成功が見られることを期待しています」と述べた。
なおサンパウロ6時間レースの公式練習は7月12日(金)の現地時間10:45(英国標準時14:45)、レースは7月14日(日)の現地時間11:30(英国標準時15:30)に開始される。併せてIMSAのモスポート戦も、練習は7月12日(金)の現地時間13:45(英国標準時18:35)、レースは7月14日(日)の現地時間11:05(英国標準時16:05)に開始される。