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2024年9月10日【イベント】

アストンマーティン ヴァンテージGT3、WECで初優勝

坂上 賢治

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Heart of Racing、母国にてポールポジションを獲得し、最速ラップで優勝

 

サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で9月1日に開催されたローンスター・ル・マンで、アストンマーティンの新型Vantage GT3(Heart of Racing)がFIA世界耐久選手権(WEC)初勝利を果たした。

 

 

Heart of Racingのイアン・ジェームス選手(英国)、アレックス・リベラス選手(スペイン)、ダニエル・マンチネッリ選手(イタリア)は、参戦クラスのポールポジションからスタートし、6時間レースの全164周中160周で首位を走り、リベラス選手はLMGT3の最速ラップも記録した。

 

この成果を受けてアストンマーティンの耐久モータースポーツ責任者のアダム・カーター氏は、「新型アストンマーティンVantage GT3とHeart of Racingチームにとって格別な勝利でした。イアン・ジェームス、アレックス・リベラス、ダニエル・マンチネッリ、そしてチーム全体に祝福の言葉を送ります。

 

 

Vantage GT3とチームは、ル・マン24時間レースでの健闘とサンパウロ6時間レースの激戦で勝ち取った2位をはじめ、WECで優勝できる資質を感じさせていましたが、今回の圧勝は、スパ24時間レース優勝とIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権および日本のSUPER GTシリーズのクラス優勝と共に、Vantageがトップレベルで競う1年目にして極めて大きなポテンシャルを持つことを改めて強く印象付けてくれました」と述べた。

 

アストンマーティンのCOTAでの優勝は、2012年に同サーキットがWECの開催地となって以来、今回で全クラス合わせて10回目となる。また、シリーズ開始から今までに勝ち取った優勝数は53回と、マニュファクチャラーとしての通算優勝回数で3位。なおアストンマーティンのクルーが表彰台に立つのは123回目となったが、北米のチームがCOTAクラス優勝を果たすのは初となった。

 

 

なおHeart of RacingはLMGT3のスタンディング4位をキープしており、今シーズンはここまで81ポイントを稼いだところで、残りは日本(9月13日~15日・富士スピードウェイ)とバーレーンの2レースとなっている。まだ獲得可能なポイント数が65ポイントある一方、2位との差は9ポイントとなった。

 

 

ドライバーのイアン・ジェームス選手は、「最高の気分です、アメリカで、しかも世界戦の舞台で、WEC初優勝を挙げたのは、本当に素晴らしいことです。チーム全員、そしてアストンマーティン・レーシングの皆様の尽力に感謝しています。

 

今日は全員が自分の最大限を発揮できたうえ、結果もそれを証明しています。WECのレースに出場すること自体が一つの夢ですが、そのレースに勝つというのはさらにその上のレベルの話です。今日のことは長く記憶に残るでしょう」と話している。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

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1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。