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2024年7月19日【イベント】

アストンマーティン、007映画初登場60周年を祝う

坂上 賢治

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英国で7月18日( 英国ゲイドン発 )、アストン マーティンの新しいポップアップ エクスペリエンス拠点「The House of Q by Aston Martin」が誕生した。これはアストン マーティンと007映画シリーズとの、長年に亘る結びつきを記念して設けられた。

 

そんなアストン マーティンと007映画シリーズの関係は、今から60年前にジェームズ ボンドがDB5のステアリングを握って初登場した映画「ゴールドフィンガー」の1964年公開から始まった。

 

 

華やかなスクリーンデビューを果たし〝世界で最も有名な車〟と称されるDB5は、アストンマーティンブランドを英国で最も魅力的な高級ブランドの1つとして確立させ、瞬く間にスウィンギング・シックスティーズの究極のステータスシンボルとなった。

 

1963年9月に初めて発売されたDB5は、強力な4.0リッターエンジンを搭載し、最高速度は時速150マイルを超えを誇った。またイタリアのコーチビルダー、カロッツェリア・トゥーリング・スーパーレッジェーラが手がけたスタイリングは、洗練されたデザインで、その性能と相まって、当時の人々が所有することを夢見る車となった。

 

そんなDB5が『ゴールドフィンガー』に選ばれ、宿敵オーリック・ゴールドフィンガーと戦うボンドを助けるためのガジェットを満載した時、その象徴的な地位は永遠に確立された。

 

 

今回、こうした経緯を記念して発行されたアストンマーティンの高級ライフスタイル雑誌「V57 – ジェームズ・ボンド記念特別版 –  」の誕生と同時に、秘密裏に公開された「House of Q by Aston Martin」は、ロンドンのメイフェア、ピカデリーの外れにあるバーリントン アーケードのハウス12-13内にある雑誌売場として偽装された秘密の扉から入ることができる。

 

当該の雑誌売場に置かれたライフスタイル誌V57の表紙には、特別に007とDB5にちなんだイラストが描かれ、アストンマーティンとの関係を詳しく説明した記事も掲載されている。また、そこに書かれた秘密のメッセージがゲストを秘密の扉へと導く趣向だ。

 

 

訪問したエージェントは、その後、シャンパン ボランジェを提供する「スピークイージーズ・バー」を発見することになる。そのバーには、オリジナルのDB5の技術図面や部品、アストン マーティンとEONプロダクションのアーカイブからのスケッチ、図表、回路図が飾られている。加えて展示されているのは、極秘のQフライトケースと、発見した人向けの将来のアストン マーティン モデルのヒントが添えられている。

 

このようなストーリーテリングについて、アストンマーティンでグローバル最高ブランド兼コマーシャル責任者を務めるマルコ・マティアッチ氏は、「アストンマーティンとジェームズ・ボンドは、永遠に結びついた2つの英国のアイコンです。

 

私たちは、映画史上最長かつ最も成功したプロダクト・プレイスメントの継続として、2024年を通してこの重要な60周年を祝うことを大変嬉しく思います。

 

 

アストンマーティンのHouse of Qは、アストンマーティンのお客様、愛好家、そして007ファンのコミュニティに特別な楽しみを提供します。

 

それは『ゴールドフィンガー』にまで遡る映画とのユニークな歴史を祝い、ボンドとアストンマーティンの世界に没入する体験に提案するものであり、今回、秘密の入り口から皆様のご参加をお待ちしています」と述べた。

 

実際、ボンドにまつわる一連のテーマは、「House of Q by Aston Martin」内のあらゆるところで細部に至るにまで反映されており、ゲストはゴールドフィンガーのオリジナルの脚本、映画のポスター、セットの写真を見ることができる。またボンドの音楽と永続的な関係を持つブランドであるBowers & Wilkinsの素晴らしいオーディオによって、お馴染みのサウンドも届けられる。

 

 

また秘密の扉から訪れたゲストは、上の階にあるコンフィギュレーターラボに行くこともできる。ここでは訪問客がアストン マーティンのデザイン専門家と協力して、自分にぴったりのアストン マーティンづくりに立ち会える機会が提供される。

 

更にHouse of Qでは、アストンマーティンのデザインおよびエンジニアリング チームが主催するデザイン ワークショップなどのイベントも毎日開催される見込みだ。

 

さて最後にバーリントン アーケードは、1819年の創業以来、永年ハイブランドのショッピング スポットとして親しまれてきた。アーケードの主要ロケーションは、ボンド ストリートと平行しており、ピカデリーから入ることができる。現在、アーケードには時計、ジュエリー、皮革製品、靴、カシミアを中心としたアクセサリーを専門とする47のブランドが集結している。

 

 

そのバーリントン アーケードのコマーシャル ディレクター、トルプティ シャー氏は、「バーリントン アーケードは、ジェームズ ボンドとアストン マーティンにとってこの記念すべき年を一緒に祝えることを大変嬉しく思っています。

 

両ブランドの継続的なパートナーシップは非常にエキサイティングであり、映画史に於けるこの象徴的な瞬間を演出できるランドマークとなることを光栄に思います」と語っている。

 

なおアストンマーティンの「House of Q」は、7月18日木曜日に一般公開され、ロンドン W1J 0QJ、ピカデリー 51、バーリントン アーケードのハウス12-13で、出逢うことができ、バーリントン アーケードで来たる8月4日の日曜日まで展示される予定となっている。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。