英国で7月18日( 英国ゲイドン発 )、アストン マーティンの新しいポップアップ エクスペリエンス拠点「The House of Q by Aston Martin」が誕生した。これはアストン マーティンと007映画シリーズとの、長年に亘る結びつきを記念して設けられた。
そんなアストン マーティンと007映画シリーズの関係は、今から60年前にジェームズ ボンドがDB5のステアリングを握って初登場した映画「ゴールドフィンガー」の1964年公開から始まった。
華やかなスクリーンデビューを果たし〝世界で最も有名な車〟と称されるDB5は、アストンマーティンブランドを英国で最も魅力的な高級ブランドの1つとして確立させ、瞬く間にスウィンギング・シックスティーズの究極のステータスシンボルとなった。
1963年9月に初めて発売されたDB5は、強力な4.0リッターエンジンを搭載し、最高速度は時速150マイルを超えを誇った。またイタリアのコーチビルダー、カロッツェリア・トゥーリング・スーパーレッジェーラが手がけたスタイリングは、洗練されたデザインで、その性能と相まって、当時の人々が所有することを夢見る車となった。
そんなDB5が『ゴールドフィンガー』に選ばれ、宿敵オーリック・ゴールドフィンガーと戦うボンドを助けるためのガジェットを満載した時、その象徴的な地位は永遠に確立された。
今回、こうした経緯を記念して発行されたアストンマーティンの高級ライフスタイル雑誌「V57 – ジェームズ・ボンド記念特別版 – 」の誕生と同時に、秘密裏に公開された「House of Q by Aston Martin」は、ロンドンのメイフェア、ピカデリーの外れにあるバーリントン アーケードのハウス12-13内にある雑誌売場として偽装された秘密の扉から入ることができる。
当該の雑誌売場に置かれたライフスタイル誌V57の表紙には、特別に007とDB5にちなんだイラストが描かれ、アストンマーティンとの関係を詳しく説明した記事も掲載されている。また、そこに書かれた秘密のメッセージがゲストを秘密の扉へと導く趣向だ。
訪問したエージェントは、その後、シャンパン ボランジェを提供する「スピークイージーズ・バー」を発見することになる。そのバーには、オリジナルのDB5の技術図面や部品、アストン マーティンとEONプロダクションのアーカイブからのスケッチ、図表、回路図が飾られている。加えて展示されているのは、極秘のQフライトケースと、発見した人向けの将来のアストン マーティン モデルのヒントが添えられている。
このようなストーリーテリングについて、アストンマーティンでグローバル最高ブランド兼コマーシャル責任者を務めるマルコ・マティアッチ氏は、「アストンマーティンとジェームズ・ボンドは、永遠に結びついた2つの英国のアイコンです。
私たちは、映画史上最長かつ最も成功したプロダクト・プレイスメントの継続として、2024年を通してこの重要な60周年を祝うことを大変嬉しく思います。
アストンマーティンのHouse of Qは、アストンマーティンのお客様、愛好家、そして007ファンのコミュニティに特別な楽しみを提供します。
それは『ゴールドフィンガー』にまで遡る映画とのユニークな歴史を祝い、ボンドとアストンマーティンの世界に没入する体験に提案するものであり、今回、秘密の入り口から皆様のご参加をお待ちしています」と述べた。
実際、ボンドにまつわる一連のテーマは、「House of Q by Aston Martin」内のあらゆるところで細部に至るにまで反映されており、ゲストはゴールドフィンガーのオリジナルの脚本、映画のポスター、セットの写真を見ることができる。またボンドの音楽と永続的な関係を持つブランドであるBowers & Wilkinsの素晴らしいオーディオによって、お馴染みのサウンドも届けられる。
また秘密の扉から訪れたゲストは、上の階にあるコンフィギュレーターラボに行くこともできる。ここでは訪問客がアストン マーティンのデザイン専門家と協力して、自分にぴったりのアストン マーティンづくりに立ち会える機会が提供される。
更にHouse of Qでは、アストンマーティンのデザインおよびエンジニアリング チームが主催するデザイン ワークショップなどのイベントも毎日開催される見込みだ。
さて最後にバーリントン アーケードは、1819年の創業以来、永年ハイブランドのショッピング スポットとして親しまれてきた。アーケードの主要ロケーションは、ボンド ストリートと平行しており、ピカデリーから入ることができる。現在、アーケードには時計、ジュエリー、皮革製品、靴、カシミアを中心としたアクセサリーを専門とする47のブランドが集結している。
そのバーリントン アーケードのコマーシャル ディレクター、トルプティ シャー氏は、「バーリントン アーケードは、ジェームズ ボンドとアストン マーティンにとってこの記念すべき年を一緒に祝えることを大変嬉しく思っています。
両ブランドの継続的なパートナーシップは非常にエキサイティングであり、映画史に於けるこの象徴的な瞬間を演出できるランドマークとなることを光栄に思います」と語っている。
なおアストンマーティンの「House of Q」は、7月18日木曜日に一般公開され、ロンドン W1J 0QJ、ピカデリー 51、バーリントン アーケードのハウス12-13で、出逢うことができ、バーリントン アーケードで来たる8月4日の日曜日まで展示される予定となっている。