プジョー・シトロエン・ジャポン(2月1日付けで同日本法人は正式名称を「グループPSAジャパン」に変更する予定)の代表取締役社長のクリストフ・プレヴォ(Christophe Prévost)氏が退任し、後任として、1月1日付でアンジェロ・シモーネ(Angelo Simone)氏が就任した。
クリストフ・プレヴォ氏は、2015年4月の就任以来、プジョー・フランスの販売現場での実務と直営店全70拠点を統括してきた経験をもとに、プジョー・シトロエン・ジャポンを統括し、ネットワーク体制の改善、クリーンディーゼルエンジンの日本市場投入など数々の改革を断行。
就任以来約5年でプジョー、シトロエン、DSの各ブランドの販売台数を大幅に増加させ、日本における3ブランドのビジネスとチームの成長を牽引してきた。
プレヴォ氏は今後、グループPSAのスペインおよびポルトガルにおけるカントリー・マネージャー(支社長/*)として新たなキャリアをスタートさせる。
後任のアンジェロ・シモーネ氏は、現在53歳。30年に渡り、自動車産業に係わってきた経歴を持っている。
シモーネ氏は、生まれ故郷のイタリアのナポリで学業を修めたのち、ゼネラル・モータース(GM)からキャリアをスタート。
その後FCAグループでカントリー・セールス・ダイレクター(地域販売統括本部長/*)およびカントリー・コマーシャル・ダイレクター(営業担当取締役/*)に就任。
2010年には、プジョー・イタリーに移り、カントリーB2B LCV&リマーケティング・セールス・ダイレクター(地域B2B販売統括および再販事業本部長/*)として活躍し、2012年からはグループPSAの他のブランドも含め担当。
2015年1月からシトロエン・イタリーのゼネラル・マネージャー(支社長/*)を、そして2018年からはオペル・イタリーのマネージング・ダイレクター(常務取締役/*)を務め、現在に至る。
ちなみに親会社にあたるグループPSAは世界規模で、「プジョー」、「シトロエン」、「オペル」、「ボクスホール」にプレミアムブランドの「DS」を加えた5ブランドを手掛ける。
国際環境下の販売実績は伸び悩んでいるものの、FCAとの事業統合が成功すればクライスラーブランドを配する米国マーケットでの挑戦が新たなチャレンジ要素に浮上する。一方、日本国内市場に関してはプジョーやシトロエンブランドの根強いファンに支えられ比較的安定しているが、ここにきて新たな顧客獲得に成功しつつあるため事業の拡大基調がスコープに入ってきている。
実際2019年の販売台数は、前年比1割増の約1万5000台となって連続増が過去5年間続いている。今後、プジョー・シトロエン・ジャポンは、シモーネ新代表取締役社長のもと、プジョー、シトロエン、DSの各ブランドを背景に日本のマーケットに於けるさらなるプレゼンスの向上と躍進を目指していく。
*()内の役職・日本語訳は日本企業における業務内容と異なる場合がある。