アナログ・デバイセズ社(NASDAQ: ADI)は11月25日、2020度第4四半期および通年(2020年10月31日終了)決算を発表した。
アナログ・デバイセズ社の社長兼CEOのヴィンセント・ロウチ(Vincent Roche)は、次のように述べている。「当社の第4四半期決算は見通しの上位レベルを上回る数字となりました。B2B市場全てで売上高を伸ばし、営業利益率が拡大、EPSは前年比2桁の増加となりました。2020年度は前例の無い状況において戦略的前進の年となり、当社の高性能なアナログおよびミックスド・シグナル・ソリューションに対する飽くなき需要が示された結果となっています。グローバル・チームがこの困難な時期に対応し、学び、高いレベルで業務を遂行し続け、全てのステークホルダーへ価値を創出し、獲得してくれたことを誇りに思います」
今後について同社は、マキシム・インテグレーテッドの買収により、顧客へ提供するイノベーションを拡大、さらなる成長を見込んでいる。このコンビネーションによって、業界のリーダーとしての地位を強化し、複数の市場やアプリケーションにまたがって事業をさらに多角化、世界で最も優れたアナログ人材の集まる場として結束していくという。
■2021年度第1四半期の見通し
2021年度第1四半期の売上高は15.0億米ドル(+/- 70百万米ドル)と予想している。この売上高見通しの中間点では、計上される営業利益率が約29.1%(+/- 150 bps)、調整後の営業利益率が約40.0%(+/- 100 bps)となる見込みだ。公表されるEPSは$0.92米ドル(+/- 0.10米ドル)、調整後のEPSは1.30米ドル(+/- 0.10米ドル)を予定してる。
また、同社の2021年度第1四半期の見通しは現時点での予想に基づくものであり、実際の結果は大幅に異なったものとなる場合がある。
■配当の支払い
アナログ・デバイセズ社は、同社取締役会が今四半期の配当金を発行済み普通株1株当たり0.62米ドルとすることを承認したと発表した。この配当金は、2020年12月4日の業務終了時点におけるすべての株主名簿登載者に対して2020年12月15日に支払われる。