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2019年9月24日【テクノロジー】

ANAと豊田自動織機、佐賀で空港作業車の自動走行実験

NEXT MOBILITY編集部

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全日本空輸(ANA)と豊田自動織機は、9月30日から10月11日までの約2週間、九州佐賀国際空港(佐賀空港)の制限区域(※1)で、トーイングトラクター(※2)の自動走行実証実験を行う。

今回の実証実験は、航空イノベーションの推進を図る官民連携の取り組みの一環として、国土交通省の求める実験車両・場所の要件を満たしたことから、6月に実証実験実施者として選定されもの。

 

両社は3月にも佐賀空港内に車両の通行等を想定した専用空間を設け、国内初の自動走行技術について検証を行っているが、今回は、航空機が駐機・走行し、航空機地上支援車両が往来するトーイングトラクターの実稼働エリアにおいて、手荷物や航空貨物をコンテナへ搭載し、航空機まで搬送するルートを走行する実験を実施する。

 

 

 

 

さらに、今回の佐賀空港での実験結果をもとに改善を加え、2020年1~2月に、佐賀空港より航空機の離発着便数、車両の往来が多い中部国際空港で実証実験を実施。実験を通じて自動走行技術を検証、運用面での課題を抽出し、2020年中の実用化を目指す。

 

ANAは、技術革新の流れを確実に捉えて「人と技術の融合・役割分担の見直し」を図り、Simple & Smartな空港オペレーションの実現に向けて自動走行の課題解決やレベルアップに努め、豊田自動織機とともに、航空業界における物流の自動化・高度化を目指して、新技術の開発及び実用化に向けた取り組みを着実に行うとしている。

 

※1 滑走路その他の離着陸区域、誘導路、エプロン、管制塔、格納庫その他、立ち入りが制限されたエリア。
※2 空港や工場内、港湾等で、貨物を搭載したコンテナを牽引する車。

 

 

[豊田自動織機製トーイングトラクターの概要]

 

– 寸法:全長2,660mm×全幅1,180mm×全高1,911mm
– 重量:5,900kg
– 駆動方式:電動
– 最高牽引可能重量:15,000kg
– 最高速度:21km/h
– 主な機能:

・自動/手動切り替え機能。
・2次元/3次元 LiDARによる障害物検知、自動停止・回避機能。
・路面パターンマッチングとGPSによる高精度な自己位置推定・誘導機能。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。