ANAホールディングス( ANAHD )とイオンモールは3月15日、主に関東圏と関西圏のイオンモールに空飛ぶクルマ( eVTOL )の離着陸ポート( バーティポート )設置をするべく、バーティポートの開発、運用、事業性、法律・制度など社会受容性整備検討のための覚書を締結した。
より具体的には、ANAHDによる空飛ぶクルマのタクシーサービスと連携するべく、イオンモールが「まちの中の新たな空港」を設置。空を飛び、瞬く間に目的地に到着するシームレスで新たなモビリティの新価値創造を目指す。
そもそもイオンモールは、これまでの商業施設としての枠組みを超えて新価値創造を進めるべく、2030年ビジョンとして「イオンモールは地域共創業へ」を策定した。この「地域共創」とは、同じ志を持つ「全ての人たちと繫がり」、広げ、深め、持続可能な未来の営みを共創するというもの。
そこで脱炭素社会実現のために「イオンモール脱炭素ビジョン」を掲げ、2025年までに実質CO2フリーの電力調達するべく、各地域で順次地産地消の再エネへ切り替えて、2040年までに直営モールでの地産地消の再エネ比率100%を目指す。またバーティポートの設置では、電動エアモビリティへ再生可能エネルギーを供給するなど地域の利便性向上だけでなく、環境に配慮した移動手段を実現させていく構えだ。
対してANAHDは、2022年2月に米国Joby Aviation社とパートナーシップを締結し、主に関東圏と関西圏での電動エアモビリティによるエアタクシーサービス実現に向けて検討を進めている。
それゆえ利便性の高いバーティポート設置のため、様々なパートナーとの連携・共創に取り組んだ上で、2018年に設立された「空の移動革命に向けた官民協議会」では主体的な役割を発揮。今後も、地上インフラや法制度といった運航環境の整備を始め、様々なステークホルダーと新たな価値創造を目指していく。