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2024年12月19日【事業資源】

尼崎市、路線バス運転士獲得を視野に域外からの人材を積極誘致

坂上 賢治

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地域の身近な公共交通機関の路線バスは、全国的に深刻化する運転士不足を背景に急速に減便・廃止が進んでいる。そうしたなか尼崎市は、全国初の取組として市外からバス運転士として転入する人材へ市営住宅の空き室提供を開始した。これは令和6年3月に策定した尼崎市総合交通計画に基づき、持続可能な公共交通ネットワークの構築を整備する取り組みの一環であるという。

 

(1)事業の目的

市営住宅の空き室提供による職住近接や家賃負担の低減など、バス運転士が働きやすい環境づくりを支援することによるバス運転士要員の確保及び市内路線バスネットワークの維持。

 

あまがさき住環境支援事業「REHUL(リーフル)」

 

(2)事業スキーム
市営住宅の空き室提供に際し、令和4年度から尼崎市と生活協同組合コープこうべで実施している自治会支援等を目的とした、あまがさき住環境支援事業「REHUL(リーフル)」 <557KB>ネットワークグループに阪神バスが加盟。加盟に当たり、阪神バス、コープ及び市の三者で覚書を交換する。

 

(3)提供する空き室
新規の入居者募集を停止している市営住宅(建替え対象に限る)

 

(4)用途
阪神バスが新規採用するバス運転士のうち、就職に伴い市外から転入する者等の居住。

 

 

(5)阪神バスが加盟することにより期待できる効果
バスの乗り方教室や交通安全教室等を市営住宅集会所等で実施することによる地域コミュニティの活性化、また、「REHUL」ネットワークグループに加盟する各団体の各種活動支援(バス車内広告枠等を活用した活動の広報支援や支援者への就労支援等)による団体活動の活性化等

 

(6)今後について
令和7年1月末頃から順次入居を開始していく予定。提供戸数については、居住状況や自治会活動の状況を確認しながら拡大していく。また市内を運行する他の路線バス事業者についても希望に応じて提供していく予定。

 

尼崎市では、今後、市内の公共交通ネットワークの維持に向けては市と路線バス事業者との連携を深めていくことが重要であるため、協働での取組について引き続き検討を進めていきます」と話している。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。