東海旅客鉄道（JR東海）と西日本旅客鉄道（JR西日本）は９月１３日、ゴールデンウィークとお盆、年末年始の3大ピーク期の東海道・山陽新幹線“のぞみ”号の運行について、今年度以降、自由席を設定せずに全席指定席とする。なお今年度の年末年始期間は、12月28日から来年1月4日までとなる。

以上の措置は、東海道・山陽新幹線の3大ピーク期に、日・時間帯によって指定席が早い段階で満席になることや、始発駅以外の駅から乗車する場合に着席や乗車ができないことがあること。

また、指定席の予約ができなかった人が、ホーム等で自由席の乗車を待つために長い時間並ばざるを得なくなり、これに伴い自由席への乗降に時間が掛かって列車の遅れが発生するなどを理由に実施される。

JR両社は、これにより、提供する指定席が1列車あたり約2割増え、より多くの人が予約・着席して旅行できるようになるほか、列車を長い間待つ必要もなくなると共に、乗降もスムーズになることで列車の定時運行にもつながるとしている。

また今後は、東京～新大阪間で「のぞみ12本ダイヤ」を活用すると共に、東海道・山陽新幹線を直通する列車を増発するなど、3大ピーク期にこれまで以上に多くの列車・座席を用意。また10月から、「EXサービス」での指定席の予約が1年前からできるようになるため、さらに指定席が取りやすい環境が整うとしている。

1．2023年度の年末年始期間に於ける実施概要

1-1）実施期間

・2023年12月28日（木）～2024年1月4日（木）

1-2）対象区間および列車

・上記期間中の東海道・山陽新幹線（東京～博多間）を運転する全ての“のぞみ”号。

1-3）自由席特急券等での利用について

・全席指定席の期間は、新幹線定期券「FREX・FREXパル」を含む乗車が自由席に限られたきっぷ（自由席特急券等）を所持している人は、“のぞみ”号では座れない。

・上記期間中も、“のぞみ”号以外の列車（“ひかり”、“こだま”、“みずほ”、“さくら”）には通常通り、自由席を設定する。

1-4）その他

・JR両社は、3大ピーク期には、ピーク日を中心に多くの列車を運行するが、前後の日や時間帯であれば予約が比較的しやすくなることに加え、シーズン別特急料金により安く旅行できるため、日程をずらすなどの検討をするよう呼び掛けている。

＜参考＞年末年始期間のシーズン別特急料金の適用日カレンダー

２．今後について

・今年度の年末年始期間以降の3大ピーク期に於いても、概ね、今年度の年末年始と同様の取扱いとすることとする。

・具体的な実施日、内容等については、年度毎の曜日配列やそれに伴う利用動向・実施した結果等をふまえ、都度、決定する予定。

・今年10月1日から、「EXサービス」では、最大1年先の指定席の予約が可能に。例えば、開始日時点では、今年度の年末年始や来年のゴールデンウィーク、お盆の指定席の予約ができる。