アイシンは8月2日、愛知県刈谷市で実証実験中のフードデリバリーサービス「めしクルー」の提供地域を、8月から西尾市、碧南市に拡大すると発表した。
「めしクルー」は、アイシンの乗合い送迎サービス「チョイソコ」や、運転代行アプリ「うんてん代コール」等、“移動したい人や、運びたいモノをそれができる移動手段と繋げるマッチングサービス”の技術やノウハウを生かして開発されたフードデリバリーサービス。
コロナ禍において、「テレワークなど在宅での食事が増える環境で、便利に食事をとれるようにしたい。」というニーズと、「来客数減の中、活気を取り戻したい。」「デリバリーはやってみたいが、自分で注文サイト設置やドライバー確保など体制を整えるのが難しい。」といった飲食店の課題をアイシンの技術と繋ぎ、飲食店が手軽にフードデリバリーに挑戦できるよう考案されたと云う。
サービスは、複数の飲食店メニューの一括注文や、車両で運ぶため大量オーダーにも対応。カーナビで培った技術を応用したシステムを用い、複数飲食店から料理をピックアップし、複数利用者に効率的に配達するルートを算出する。
なお、既に実証実験が実施されている刈谷市では、その範囲を約20店舗に拡大。月間約500件の配達実績を有する他、料理のデリバリーに加え、野菜セットや酒の配達も可能に。地域の様々な店舗の活性化にも貢献していると云う。
今回アイシンは、この「めしクルー」提供地域を、愛知県刈谷市から初めて拡大し、西尾市と碧南市で提供。今後、全国への本格展開を目指すとしている。
<めしクルーの実施概要>
■西尾市
– 提供開始日:8月16日
– 実施エリア:配達は西尾駅を中心に半径3km圏内
– 共同事業者:(有)丸八工業
■碧南市
– 提供開始日:8月5日
– 実施エリア:配達は碧南市役所を中心に半径1.5km圏内
– 共同事業者:マルテツフーズ株式会社
アイシンはこれからも、強みとする技術やノウハウを生かして、その時代や環境を踏まえた社会の困りごとを解決し、「“移動”に感動を、未来に笑顔を。」を実現する企業を目指すとしている。