アイシン精機は、乗り合い送迎サービス「チョイソコ」の実証実験を、岐阜県各務原市で10月から実施する。
高齢化が進み、”買い物難民”や”医療難民”の増加が社会問題化するなか、チョイソコは、地域住民と医療機関や公共施設、フィットネス・スーパーマーケット等の施設を結ぶ移動支援を行うことを目的に、2018年7月から豊明市と共同で実証実験を開始。昨年4月から、本格的な運行を始めている。
チョイソコは、複数の乗客を目的地まで効率的に送迎するデマンド型交通で、利用者の目的地・到着時刻を専用システムで計算、アイシングループ内で培ったカーナビゲーションの技術を応用し、ルート計算を行っている。
各務原市では、自治体が運営する公共交通機関として、すでに「ふれあいバス」「ふれあいタクシー」といったデマンド型交通を導入しているが、大型車両が通行できないエリアにおける生活の足の確保などの課題を抱えていると云う。
各務原市は、今回のチョイソコ導入で、現状の課題を解決し、より快適な地域住民の移動サポートの実現を目指す。
なお、導入にあたっては、タクシー業者、地域企業の協力を得ながら、10月に同市内の鵜沼南エリアから運行を開始する予定で、運転手の効率的な確保や、スポンサー制による資金運用など、チョイソコの特長を活かした持続可能なサービスの拡充を進める。
チョイソコは他にも、兵庫県猪名川町でトヨタの販売店を主体(ネッツトヨタ神戸)とする運営も行っており、現在、鹿児島県志布志市(運営:トヨタカローラ鹿児島)と群馬県明和町(運営:群馬トヨタ自動車)でも導入に向けた取り組みを進めている。
■チョイソコ(とよあけ):https://www.choisoko.jp/toyoake/