アイシン精機は、3月から愛知県の知多半島エリアで「次世代広告システム」の実証実験を実施する。
アイシングループは、「CASE(※)」領域において、より競争力のある技術や製品を開発、その市場投入を目指して、現在、構造変革を急いでいる。
コネクティッド分野では、車両に搭載されたサスペンションやブレーキ、各種センサーといったアイシングループの様々な製品から収集された車両情報をはじめとしたソーシャルデータ、地図情報、位置情報などのオープンデータなどを分析して組み合わせた、ライフサポート・モビリティサービス・インフラ支援の分野での様々なサービスを開発。
また、2015年に設立したイノベーションセンターでは、乗り合い送迎サービス「チョイソコ」など、次世代の柱となるような新たな事業の種を育ててきた。
次世代広告システムは、この事業化に向けて検討を進めている企画のひとつで、新開発した移動中の乗員ステータスを予測するリズムプラットフォーム(以下、RHYTHM PFM)を用い、目的地やクルマの位置、道路の混雑状況等に合わせ、車内を楽しくする音声コンテンツとともに、目的地とその周辺の店舗・施設の商品・サービスの魅力を伝える音声広告を随時配信、移動中の顧客に的確にアプローチするマーケティングを行うというもの。
アイシンはこれまで、出発から目的地に到着するまでに変化する乗員の感情や行動と、広告効果の関係に着目。RHYTHM PFMでは、カーナビゲーション開発で蓄積された乗員の感情や行動傾向と、リアルタイムに検出された様々な情報を元に、刻々と変化する乗員のステータスを予測すると云う。
今回の実証実験では、愛知県のイオンモール常滑、愛知道路コンセッションと協力し、「移動」に着目したマーケティングツールを提供し、新たな目線で顧客との関係性・信頼性向上を実現し、収益向上を目指す。
※:Connected (インターネットへの接続)、Autonomous (自動運転)、Shared (カーシェア)、Electric (電動化)の略。
[問い合わせ先]
メール:mit.support@aisin.co.jp