あいおいニッセイ同和損保&ナビタイムジャパン、電動キックボード利用で連携開始
MS&ADインシュアランス グループのあいおいニッセイ同和損害保険とナビタイムジャパンは2月21日、両社の持つノウハウと技術を活用して近年利用が拡大する電動キックボードの安全・安心利用に向けた取組みを共同推進する事に合意した。
両社は、まず国内初となる電動キックボード専用ナビゲーションシステムの展開に向けて、2023年を目途に共同でプロトタイプを開発する。
開発の動機は、電動キックボードがラストワンマイル問題の解消や交通渋滞の緩和・地域の交通課題の解決手段として期待される中、法律面や交通ルールの環境整備も進んでいる事を踏まえ、より一層の利用拡大が見込まれている事にある。
しかし一方で電動キックボードの利用拡大や交通ルールの複雑化に伴い、道路交通法違反や交通事故の増加が懸念されている。従って電動キックボードの本格的な普及に向けては、安全啓発の対策や交通ルールを守る仕組みづくりが不可欠である事に着目した。
専用ナビゲーションシステムで実装を目指す機能イメージ
そうした課題を解決するため、あいおいニッセイ同和損保と経路探索エンジンの技術を持つナビタイムジャパンは、両社の知見と技術を掛け合わせ、電動キックボードを安全・安心に利用するためのソリューション開発に向けた取組みを共同で推進していく事を決めた。
2023年を目途にプロトタイプを開発、有効性や利便性の実証実験の実施へ
そこでまず両社は、電動キックボードを安全・安心に利用するためのソリューションとして「事故を起こさせない、違反をさせない」をコンセプトにした、専用ナビゲーションシステムの開発に着手する。
より具体的には、2023年を目途にプロトタイプを開発。あいおいニッセイ同和損保の業務提携先であるBRJと共に、有効性や利用者の利便性の検証を目的とした実証実験を実施する予定としている。
開発にあたり、あいおいニッセイ同和損保は、テレマティクス自動車保険の提供を通じて蓄積した走行データの解析技術。事故に関する膨大なビッグデータや交通事故削減に資する知見・ノウハウを提供する。
一方でナビタイムジャパンは、マルチモーダルな経路探索の技術を活用し、電動キックボードを安全・安心に利用出来るナビゲーション開発の技術提供を行う。
なお両社は、電動キックボード専用ソリューションの提供を通じて゜電動キックボードの安全・安心な利用を促進。移動に関わる社会・地域課題の解決。カーボンニュートラルの促進を支援していく構え。
加えて電動キックボードに関する連携に留まらず、今後、普及・拡大が見込まれる次世代モビリティ等の幅広い分野での連携を深め、安全・安心なモビリティ社会・街づくりへの貢献を目指していくと結んでいる。