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2020年1月20日【テクノロジー】

あいおいニッセイとJVC、豊田市と運転者の認知機能で実証実験

NEXT MOBILITY編集部

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豊田市つながる社会実証推進協議会(以下、同協議会)に参画する、あいおいニッセイ同和損害保険(あいおいニッセイ同和損保)とJVCケンウッドの2社は、愛知県豊田市と、ドライブレコーダーおよび視線計測装置を活用したドライバーの身体・認知機能に関する実証実験を、2月から豊田市内で開始する。

交通事故全体件数の7割は、安全運転義務違反によるものとされるが、しかしその中には、運転操作不適、漫然運転、動静不注視といった身体・認知機能に起因するものも少なくないと云う。

 

日常の運転時から、ドライバー本人の状態と運転の状況を把握・評価して、身体・認知機能低下の兆候を早期認識することができれば、安全・安心なモビリティ社会の実現につなげることも期待できる。

 

あいおいニッセイ同和損保では、通信機能付きドライブレコーダー(JVCケンウッド製)を活用したテレマティクス自動車保険(※1)を提供している。

 

また、JVCケンウッドでは、同社開発の視線計測装置「Gazefinder(ゲイズファインダー)」を活用した認知機能検査技術を蓄積してきた(※2)。

 

両社は、AI・IoT・ビッグデータなどの先進技術の実証・実装により、持続可能な都市づくりを目指す同協議会へ参画し、各社のリソースおよび同協議会の実証事業の枠組みを活用した実証実験を行う。

 

※1:JVCケンウッド製の通信機能付きドライブレコーダーを活用したテレマティクス自動車保険には、「ささえるNAVI Lite」、「タフ・見守るクルマの保険(ドラレコ型)」、「タフ・見守るクルマの保険プラス」がある。

※2:認知症の早期診断に向けた認知機能検査技術に関する研究を国立大学法人大阪大学大学院医学系研究科 武田朱公寄附講座准教授らの研究グループと実施。

 

 

[実証実験の概要]

 

(1)あいおいニッセイ同和損保、JVCケンウッドおよび豊田市は、運転に必要な認知機能の気付きとなる兆候(認知状況・運転行動)の把握に向けて、ドライバーの身体・認知機能に関わる実証実験を行う。

 

具体的には、被験者ドライバーに、ドライブレコーダーおよび視線計測装置「Gazefinder(ゲイズファインダー)」により、視線データ等の生体情報および自動車を運転中の運転挙動に関するデータを収集し、身体・認知機能低下に関わる兆候の分析を実施する。

 

(2)3者は共同での実証実験に際して、以下のとおり連携・協力する。

 

①豊田市は、実験場所の調整、被験者の募集等、実証実験のコーディネートを行う。

 

②あいおいニッセイ同和損保は、テレマティクス自動車保険に関わる知見・データ分析等のノウハウ等を提供する。

 

③JVCケンウッドは、ドライブレコーダー・視線計測装置の提供、データおよびデータ分析のノウハウを提供する。

 

 

[実証実験の実施日時・場所]

 

①非高齢者ドライバーの視線計測によるデータ収集

 

<内容>

 

高齢者ドライバーとの比較のために、非高齢者ドライバーを対象として、視線計測装置「Gazefinder(ゲイズファインダー)」およびドライブレコーダーを活用した視線計測を実施する。

 

<対象者>

 

豊田市在住の非高齢者(20~50代)10名程度

 

<日時>

 

令和2年2月25日(火)午後2時~午後5時

 

<場所>

 

豊田市 元城庁舎3階大会議室(住所:豊田市元城町3-17)

 

②高齢者ドライバーの視線計測および運転状況の把握

 

<内容>

 

高齢者ドライバーを対象として、視線計測装置「Gazefinder(ゲイズファインダー)」およびドライブレコーダーを活用した視線計測を実施し、かつ、私有地内(教習所)での実走により、運転状況の把握・評価を行う。

 

また、①で視線を計測した非高齢者ドライバーにも、私有地内(教習所)での実走により、運転状況の把握・評価を行い、高齢者ドライバーとの比較データを収集する。

 

<対象者>

 

豊田市在住の高齢者(75歳以上)10名程度
豊田市在住の非高齢者(20~50代)10名程度

 

<日時>

 

令和2年4月20日(月)午前9時30分~午後5時

 

<場所>

 

トヨタ中央自動車学校(住所:豊田市三軒町8-18)

 

③日常運転でのドライバー運転状況の検証

 

<内容>

 

①②で収集したデータを踏まえ、ドライバーの公道での日常的な運転状況を検証することで、ドライバーの視線や認知機能、運転挙動の相関について分析を行う。

 

<対象者>

 

豊田市在住の高齢者(75歳以上)30名程度
豊田市在住の非高齢者(20~50代)30名程度

 

<日時>

 

令和2年6~7月頃

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。