AIGジャパン・ホールディングスとCYBERDYNEは、CYBERDYNEのロボットスーツHALを活用し、神奈川県内で脊髄に障害を持つ小中高生を対象に実施している、歩行機能向上促進の機会を提供するプログラムの適用対象に関して、今回、身長や年齢、疾患、居住区などで適用対象外となっていた児童・生徒の範囲などを拡大した。
同プログラムは、2016年11月に締結した両社の業務提携に基づくもので、事故、疾病の後遺症などで自立歩行が困難な子どもたちに、歩行機能向上への意欲増進のための新たな機会を広く提供することを目的に、2017年10月から実施。AIGジャパンが費用を拠出し、無償提供している。
また、同プログラムは、AIGジャパンが掲げる『ACTIVE CARE※』の事業コンセプトと、神奈川県の「未病の改善」と「最先端医療・最新技術の追求」という2つのテーマ、そして同プログラムの実施施設となるCYBERDYNEの子会社・湘南ロボケアセンター(神奈川県藤沢市辻堂)の立地などを鑑み、県内の児童・生徒を対象として企画。
HALを活用し、装着者の脳から筋肉へ送られる信号を“生体電位信号”として読み取り、装着者の意思に従った歩行動作を実現。
これを繰り返すことにより、身体そのものの機能向上が促されることが期待されるとしている。
[プログラム拡大の概要]
・対象者の範囲拡大(適用サイズ等拡大)
身長145cm以上の小中高生から、身長100cm以上(体重 15kg以上)の下肢機能障害を有する児童・生徒(小学生未満を含む 原則6〜22歳)に、対象者の範囲を拡大する。
・対象エリアの拡大
神奈川県内に在住、もしくは県内の学校に通う人から、湘南ロボケアセンター(所在:神奈川県藤沢市辻堂)へ自ら通所することを条件に、地域限定の枠を拡大(撤廃)する。
・対象期間の拡大
以上、対象範囲の拡大にあわせて当該プログラム募集期間を延長(2018年9月まで)する。
※『ACTIVE CARE』は、AIGが世界中で蓄積した知見や、リスクの認識および軽減につながるテクノロジーを活用し、日常に潜むリスクを把握し、そのリスクに備えるための支援を提供するもの。事後の経済的な補償だけでなく、事故が起こらないようにリスクを最小化する予防的サービスを、目に見える分かりやすい形で積極的に提供し、保険をより身近なものへと変えていくことを目指している。
[応募要項]
<概要>
湘南ロボケアセンターにおける初回カウンセリング料金、および、HALを用いた最先端トレーニングHALFITの使用料(1人につき10回分)をAIGジャパンが拠出し、湘南ロボケアセンターで、歩行機能向上促進プログラムを提供する。
<対象者>
募集期間は、2018年9月まで。下肢機能障害を負った児童・生徒(原則6〜22歳)、かつ、下記要件を満たす人(先着50名)。
1. 介助のもと立位姿勢を保てる人
2. 1人で座位姿勢を保てる人
3. HAL下肢用の適用サイズ(体重15kg〜80kg、身長100〜185cm程度)の人
4. 著しい関節障害のない人
5. 動作の手順や注意点などの説明を理解できる人
※ 個別の身体状態により適用不可の場合もあり。
※ 著しい高血圧や骨の脆弱性、心不全などの症状がある人はあらかじめ医師に相談の事。
※ 妊娠中、およびペースメーカーなどの能動埋め込み医療機器使用の場合、HAL下肢用の装着は不可。また、 健康状態によっては、湘南ロボケアセンター専門スタッフの判断により装着できない場合がある。
<応募手続き>
応募方法:上記要件を満たす児童・生徒の保護者、本人から湘南ロボケアセンターに電話にて申込み。
■申込および問い合わせ窓口:
湘南ロボケアセンター
・電話 0466(30)2360 (平日 9:00-17:30)
・住所 神奈川県藤沢市辻堂神台2−2−1 アイクロス湘南4階