目録贈呈の様子
一般社団法人日本自動車販売協会連合会の愛知県支部である愛知県自動車販売店協会は3月3日、創立60周年を迎え、2月12日に名古屋市内のホテルで式典が開催されたことを発表した。
この式典では愛知県自動車販売店協会から社会福祉法人日本介助犬協会(以下、協会)へ、介助犬使用者と介助犬ペアの育成費用を助成することを目的として200万円の助成金目録が贈られた。
協会は、手や足に障害をかかえる人(肢体不自由者)の日常生活動作や精神面でのサポートを行う介助犬を育成、年間1~3組の介助犬ペアを輩出している。今回の助成は、愛知県内で活動する新たなペアの育成費用として活用されるという。
介助動作(車いすの牽引)
全国で介助犬ペアはまだ57組しかおらず、愛知県内で活動する介助犬ペアは3組に留まる。一方で、介助犬がいればより豊かな生活ができる肢体不自由者は全国で15,000人いると言われている。介助犬ペア1組の育成には約240~300万円の費用がかかるが、介助犬は肢体不自由者へ無償貸与され、育成費用の9割以上は寄付や募金でまかなわれている。
今回の贈呈をした愛知県自動車販売店協会 小栗会長からは「60年の節目を迎えた今年、交通事故死ワーストワンをなんとか脱却した愛知県として、今後もしっかりと交通事故被害者の支援の一環としての社会貢献活動に取り組んでいきたいと思う」と挨拶した。
贈呈を受けた日本介助犬協会専務理事 高柳友子氏は「介助犬育成普及活動は寄付に頼られており、認知度が低いことが課題なのでこの度の助成金は大変ありがたい。交通事故等で障害を持った障害者が介助犬と共に生活を始めることで笑顔と勇気が戻り、自立と社会参加をもたらすことをより多くの方に知って頂く契機になったことにも感謝している」と話した。
式典には介助犬の訓練犬グラディス(3歳、メス)もトレーナーとともに参加。会場では愛知県自動車販売店協会役員だけでなく、「介助犬を初めて見る」と会場のホテル職員や式典参加者も、グラディスの大人しく愛らしい様子に目を細めたという。
介助犬訓練犬グラディス