アディッシュの子会社であるアディッシュプラスは１２月２３日、国土交通省の「令和２年度日本版ＭａａＳ推進・支援事業」に選定された沖縄全域における観光型ＭａａＳ（以下沖縄ＭａａＳ）実証実験のカスタマーサポートを担当すると発表した。

沖縄ＭａａＳとは、沖縄県全域のモノレール、路線バス、オンデマンドバス、船舶等の交通手段と商業／観光施設など交通分野以外との連携、更に他ＭａａＳアプリなど幅広い連携を、ＡＰＩ／データのオープン化により実現する観光型ＭａａＳの取組を指す。今回は、この取組により沖縄県における交通、観光の課題を解決し、来年度以降の継続稼働や地域住民展開を見据え、有用性の検証を行うもの。

沖縄県では全国と比較して公共交通分担率が低く、その向上が必要になっており、原因となっている観光に関する交通課題に対し、沖縄ＭａａＳでの解決を目指す。たとえば、バスの輸送人員が大幅に減少しており、地域の足としてのバス網の維持が困難になっている課題に対しては、モノレールやカーシェア連携などによるバスの利便性向上を目指していく。また２次交通の多くは現金利用が殆どであり、行先や系統が分かりづらいという課題には、シームレスな情報提供や事前キャッシュレス決済によるチケットの販売を行うなどの対応をしていく。

◾️アディッシュプラスの役割

連携乗車券の電子チケットの購入時やルート検索時など、サービス毎および連携サービス全体に関する問合せ窓口を一括で請負、かつナレッジ管理を行う。これにより、利用者の利便性向上や今後のサービス展開における改善点の管理が可能になり、沖縄本島、離島の様々な交通手段と交通以外のサービス連携、他のプラットフォームとの連携による沖縄全域でのＭａａＳの実現に貢献する。

同社では、今後各地で実施されているＭａａＳサービスおよび実証実験に参画するとともに、２４時間サポート、多言語サービス、ＭａａＳにおけるＢＰＯサービスメニューの拡充をはかっていくとしている。