JAF(一般社団法人日本自動車連盟)は2023年10月10日から11月10日の期間、警察庁と合同で「シートベルト着用状況全国調査」を実施。その結果を2月16日に公表した。
それによると全国885箇所での調査に於いて、後部座席(以下、後席)でのシートベルト着用率は、一般道路で43.7%(前年比0.8ポイント増)。高速道路で78.7%(前年比0.7ポイント増)となり、一般道路・高速道路等の両後席で2002年の合同調査開始以降に於いて微増傾向にあるものの、一般道路での装着率は依然、伸び悩んでいる。
一方で、運転席の着用率は一般道路で99.2%(前年比0.1ポイント増)、高速道路等で99.6%(前年同値)、助手席でもそれぞれ95%を超える結果となっている。
2008年に後席でのシートベルト着用が義務化されてから10年以上が経った。しかし先の通りで依然として後席は前の座席と比べて着用率が低い状態で推移している。その中でも、一般道路で着用率の低さが際立ち、改めて後席でのシートベルト着用の重要性が十分に浸透されていないことを示す結果となった。
一般道路における着用率の推移
この結果を踏まえてJAFでは、「乗員の安全を確保するため、後部座席同乗者にも自発的にシートベルトを着用するよう、全席シートベルトの着用、並びにチャイルドシートの使用について、今後もさまざまな啓発活動を続けてまいります」と話している。
その他の関連資料は、以下URLの通り
シートベルト着用状況全国調査結果2023年
https://jaf.or.jp/-/media/1/2590/2610/2639/2653/sb2023.pdf
いのちをつなぐ一本がある 後席シートベルトの安心力
https://jaf.or.jp/common/safety-drive/protect-life/rearseat
ユーザーテスト:後席シートベルト非着用の危険性
https://jaf.or.jp/common/safety-drive/car-learning/user-test/rear-seatbelt/do-not-use