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2023年8月22日【人事】

ABボルボのスヴァンバーグ氏、会長職の再選を辞退

坂上 賢治

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トラック、バス、建設機械、海洋・産業向けソリューションなど、北欧を中核に欧州の輸送産業を支えるABボルボ( Aktiebolaget Volvo )は8月21日( スウェーデン・ヨーテボリ )、同社のカール・ヘンリック・スヴァンバーグ氏( Carl-Henric Svanberg )が、ABボルボ取締役会会長の再選を辞退したことを発表した。なお同氏は、来たる2024年3月に開催される年次総会まで、ABボルボの取締役会長に留まる。( 坂上 賢治 )

 

ここで改めて振り返ると同氏は、去る2012年4月にABボルボの取締役会長に就任。同氏が会長を務める期間に於いて、ボルボ・グループは輸送ソリューションの世界で主導的な地位を確立。自らの収益性を高めつつ、地球環境への貢献にも積極的な役割を果たして来た。

 

スヴァンバーグ氏は、「本日、私はABボルボの取締役会に、来年の年次総会に合わせて辞任する意向を伝えました。これにより来たる2024年3月を以て私は会長職から退くことになります。

 

これまでの自身の足取りを振り返ると、12年間という長きに亘って会長職の任を得られたことは大変光栄なことであり、これまでの経営陣並びにボルボ・グループ10万人超の全従業員の貢献を大変誇らしく思います。

 

なお当社は引き続きネット・ゼロに向けた事業労変革を推し進め、取締役会並びにマーティン・ルンドシュテット最高経営責任者が経営陣と共に、ABボルボの更なる変革に向けて主導的な役割を果たしてくれることでしょう。

 

そんな企業躍進への流れに期待しつつ、私は2024年の春の退く日に至るまで、引き続き真摯にABボルボへの貢献を務めていきます」と語った。

 

これに対してABボルボ取締役委員長のパー・ボーマン氏は「スヴァンバーグ氏は、来年の年次総会に合わせて辞任する意向を当取締役会へ伝えましたが、これまでの彼の長年に亘る当社への貢献は、株主のみならず、企業を超えた産業界に関わる全てのステークホルダーからも高く評価されています。我々は、彼の退任を惜しみつつも、直ちに後任探しを始めなければなりません」と述べた。

 

ちなみにカール・ヘンリック・スヴァンバーグ氏(1952年5月29日生まれ)は、リンシェーピング工科大学で応用物理学の修士号を取得し、ウプサラ大学で経営学の学士号を取得。更にルーレオ工科大学とリンシェーピング大学で名誉博士号を取得している。

 

直近の経歴では、2003年から2009年まで通信会社エリクソンのCEO職。2009年にBP取締役会に加わり、2010年から2018 年までの8年間BP会長を務めた。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。