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2023年3月3日【エネルギー】

首都圏中央連絡自動車道4車線化の一部が3月末完成

坂上 賢治

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中央連絡自動車道(久喜白岡~大栄JCT)の一部が3月31日に4車線化

 

東日本高速道路さいたま工事事務所(埼玉県さいたま市)、及び国土交通省関東地方整備局北首都国道事務所(埼玉県草加市)が整備を進めて来た圏央道(首都圏中央連絡自動車道)4車線化(久喜白岡JCT~大栄JCT)のうち、久喜白岡JCT~幸手IC間、及び境古河IC~坂東IC間が令和5年3月31日から4車線で運用開始となり、併せて、当該区間の最高速度が70km/hから80km/hに変更となる。なお残る区間については、引き続き、安全を最優先に整備を進めていく。

 

 

概 要
・4車線運用開始日時:令和5年3月31日(金)15時
・4車線運用開始区間:久喜白岡JCT~幸手IC(延⾧8.5km)
           境古河IC~坂東IC(延⾧9.1km)
・最高速度の変更 :当該区間の最高速度が70km/hから80km/hに変更
※4車線運用開始に伴う式典が予定されている。

 

圏央道4車線化による効果

渋滞の緩和
車線が減少する場所や道路勾配が変化する場所で、交通集中に伴う渋滞が発生。特に久喜白岡JCT~幸手IC間では内回り、外回りともに慢性的な渋滞が発生していたが、今回の4車線化により、日常的な渋滞がほぼ解消することが見込まれる。

 

渋滞状況写真

 

円滑な交通の確保

久喜白岡JCT~大栄JCT間での、平成29年~令和3年(5年間)の通行止め要因は、交通事故や維持補修工事によるものが9割以上を占めていたが、4車線化により、通行止め回数の減少が見込まれる。

 

通行止めによる舗装補修工事と通行止めによる維持工事

 

重大事故の減少

平成29年の久喜白岡JCT~大栄JCT間の暫定2車線での開通以降、簡易中央分離帯(ラバーポール等)を突破し反対車線に飛び出す事故が発生していた。久喜白岡JCT~幸手IC間では5件、境古河IC~坂東IC間では4件発生(令和3年12月現在)。これらが4車線化で対面通行が解消されることで反対車線に飛び出すような重大事故や事故発生時の通行止めの減少が見込まれる。

 

4車線化のイメージと中央分離帯突破事故発生状況

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。