TOYOTA GAZOO Racing(以下「TGR」)は7月2日、LEXUS CUSTOMER RACING マンスリーレポートを発表した。
今月は、米国のWeatherTech SportsCar Championshipの模様をレポートしている。
WeatherTech SportsCar Championship第4戦デトロイト
Detroit Grand Prix
6月11日(金)と12日(土)の両日、米国ミシガン州デトロイトのレースウェイ・アット・ベル・アイル・パークでWeatherTech SportsCar Championshipの第4戦が、シリーズとして今季2戦目となるスプリント戦として行われた。このベル・アイルでの同シリーズ戦は、2020年は行われなかったものの、2019年にはLEXUS RC F GT3が1-3位フィニッシュを飾っている。
今季の同シリーズには、バッサー・サリバン・レーシングから2台のLEXUS RC F GT3がGTDクラスに参戦。今大会には12号車でフランキー・モンテカルボとタウンゼン・ベル、14号車は2020年の覇者でもあるジャック・ホークスワースとアーロン・テリッツのコンビで出場した。
予選では12号車がクラス2番手タイムをマーク。14号車はセッション中にクラッシュを喫し、最後尾12番手からのスタートとなった。
12日(土)の決勝レースは併催レースの遅れにより、予定よりも1時間ほど遅い午後6時過ぎに1時間40分で争われる戦いのスタートが切られた。
2番手からスタートを切った12号車は、序盤の上位争いの中で他車と接触し、スピン。最後尾までポジションを落とした。
一方、最後尾12番手からスタートを切った14号車は序盤から目覚ましい追い上げを見せ、一時は3位まで浮上。しかし、壁への接触でタイヤパンクに見舞われ予定外のピットインで後退を余儀なくされた。
一度は7位まで順位を落とした14号車であったが、その後追い上げを見せ5位でチェッカー。12号車が6位で続いた。レース後、上位車両がペナルティで失格となったため、最終結果はひとつずつ順位が繰り上がり、14号車が4位、12号車が5位。14号車にとって今季初のトップ5フィニッシュとなった。
– リザルト(GTDクラス)
WeatherTech SportsCar Championship第5戦ワトキンズ・グレン
Sahlen’s Six Hours of The Glen
6月24日(木)から27日(日)にかけて、米国ニューヨーク州ワトキンズ・グレンのワトキンズ・グレン・インターナショナルでWeatherTech SportsCar Championshipの第5戦が6時間耐久レースとして行われた。
60年代、70年代にはF1も開催された歴史あるコース「ザ・グレン」での6時間レースには、バッサー・サリバン・レーシングから2台のLEXUS RC F GT3がGTDクラスに参戦。12号車はフランキー・モンテカルボとザック・ビーチ、ロバート・メゲニスの3人、14号車はジャック・ホークスワースとアーロン・テリッツに、カイル・カークウッドが加わってのラインナップで挑んだ。
予選では14号車がポールポジションを獲得。12号車は6番手につけた。
27日(日)午前10時40分に6時間で争われる決勝レースがスタート。ポールポジションの14号車は首位を守り、6番手スタートの12号車も3位へと浮上。しかし、レース中盤には12号車はハンドリングのトラブルに見舞われ徐々にポジションダウン。
14号車は5時間過ぎまで首位争いを繰り広げていたが、残り1時間を切ったところで不運なタイミングのイエローコーションが出され、ピット戦略でポジションダウン。最後は激しいバトルの末に1台パスし、6位でチェッカーを受けた。14号車も6時間を首位と同一周回で走り抜き、11位でフィニッシュした。
– リザルト(GTDクラス)