日本自動車研究者・ジャーナリスト会議(RJC)が主催する「第29回(2020年次)RJCカーオブザイヤー」の最終試乗と公開投開票が、11月12日、栃木県のツインリンクもてぎで行われた。
その結果、国産車部門を「日産デイズ/三菱eKワゴン」が、また輸入車部門を「BMW3シリーズ」、テクノロジー部門を「日産プロパイロット2.0」、そして特別賞部門を「急速充電規格・CHAdeMO(チャデモ)」が受賞した。
[各車&技術の得票と授賞理由]
<RJCカーオブザイヤー(国産車)>
■授賞車:日産自動車/三菱自動車工業 デイズ/eKワゴン
■授賞理由:
新開発のプラットフォーム、パワートレインの採用により、優れた居住性、積載性を実現するとともに、走行性能、環境性能も向上。また、軽自動車では初めて先進運転支援システム「プロパイロット」(三菱名「マイパイロット」)を搭載することでドライバーの負担を軽減し、軽自動車の活用領域を大きく広げた。
■得票:
<順位、得点、車名、メーカー名>
1、224、デイズ/eKワゴン、日産自動車/三菱自動車工業
2、194、タント、ダイハツ工業
3、152、N-WGN、本田技研工業
4、146、MAZDA 3、マツダ
5、138、RAV4、トヨタ自動車
6、112、スカイライン(3.0Lモデル)、日産自動車
<RJCカーオブザイヤー・インポート(輸入車)>
■授賞車:BMW 3シリーズ
■授賞理由:
ミドルクラスのスポーティセダンとして、高い走行性能を実現するとともに、先進安全装備も充実。特に日本で初認可されたハンズオフ・システムやリバース・アシスト、AIを活用したインテリジェント・パーソナルアシスト等の採用により、日常域での使い勝手や安全性も高めた。
■得票:
<順位、得点、車名、インポーター/ブランド名>
1、245、BMW 3シリーズ、ビー・エム・ダブリュー
2、186、V60 Cross Country、ボルボ・カー・ジャパン
3、170、BMW 1シリーズ、ビー・エム・ダブリュー
4、157、レンジローバー イヴォーク、ジャガー・ランドローバー・ジャパン
5、136、BMW Z4、ビー・エム・ダブリュー
6、72、VW ゴルフ(DEモデル)、フォルクスワーゲン グループ ジャパン
<RJCテクノロジーオブザイヤー(技術)>
■授賞車:日産自動車 プロパイロット2.0
■授賞理由:
カメラ、レーダー、ソナーに加え、GPS、3D高精度マップのデータも活用することで、高速道路上の同一車線内でのハンズオフを可能にするとともに、追い越しを含めた車線変更、分岐などの走行も支援。また道路状況をカーブの先まで高精度に把握、安定してスムーズな走行を可能にしてドライバーの負担を大きく軽減させた。
■得票:
<順位、得点、技術名、搭載車種名>
1、245、プロパイロット2.0、日産 スカイライン(HVモデル)
2、174、日本初認可 ハンズオフ・システム、BMW 3シリーズ
3、167、DNGA (Daihatsu New Global Architecture)、ダイハツ タント
4、138、スカイアクティブ ビークル アーキテクチャー、MAZDA 3/MAZDA CX-30
5、133、ダイナミック トルク ベクタリング AWD、トヨタ RAV4
6、109、日本初 リバース・アシスト 、BMW 3シリーズ
<RJC特別賞>
■授賞:急速充電規格「CHAdeMO(チャデモ)」/一般社団法人CHAdeMO協議会
■授賞理由:
世界に先駆けて設定された急速充電規格で、その優れた規格内容によりCHAdeMO充電器を着実に世界に広めている。また、急速充電の大出力化に取り組むなど進化を続けており、世界的な電気自動車の普及に大きな役割を果たしている。