SMG向けの発電施設(ReNew社提供)
スズキは6月2日、カーボンニュートラルの実現に向け、インドの四輪工場で、再生可能エネルギー由来の電力使用を拡大したと発表した。
スズキのインド生産子会社である「スズキ・モーター・グジャラート社(Suzuki Motor Gujarat/以下、SMG)」では、今年5月、グループとして初めて、電力事業者がSMG敷地外に設置する発電設備から電力を購入する“オフサイトコーポレートPPA(※)”の仕組みを利用した、再生可能エネルギー由来の電力の調達を開始。
インドの再生可能エネルギー大手事業者の「ReNew Power社」がSMG専用に設置した風力と太陽光のハイブリッド型(発電出力17.6MW)発電設備により、年間約59,000トンのCO2排出量削減を見込んでいる(2018年に敷地内に設置した太陽光発電設備では、0.5MWを発電)。
SMG向けの発電施設(ReNew社提供)
また、スズキのインド子会社である「マルチ・スズキ・インディア社(Maruti Suzuki India)」では、2014年のマネサール工場敷地内への太陽光発電設備の導入以来、再生可能エネルギー由来の電力を活用。昨年9月には、同工場の敷地内の太陽光発電設備(20MW)を拡張し、発電出力を26.3MWまで拡大。この拡張によって見込まれるCO2排出削減量は、年間約20,000トンに上ると云う。
SMG向けの発電施設(ReNew社提供)
中期経営計画で2050年の製造時CO2排出量ゼロ実現を掲げているスズキは、今後も、再生可能エネルギーの利用拡大や省エネルギーの推進、日々の改善活動等を通じて、CO2排出量を削減していくとしている。
※)PPA:Power Purchase Agreement(電力購入契約)の略。