自動運転で正確に稼働する「デリロ トラック(牽引タイプ)」(於:長崎スタジアムシティ)
ロボットプラットフォームやロボット開発を手掛けるZMPは10月14日に開業した長崎スタジアムシティで、サッカースタジアム上空を滑走する「ジップライン Supported by買取専門店 諭吉」のハーネス等の資材を運搬する配送ロボ「DeliRo®Truck(デリロ®トラック)」(牽引タイプ)およびマルチロボOS「ROBO-HI®(ロボハイ®)」を実装。定常的な使用が開始されていることを明らかにした。
また、長崎スタジアムシティでは施設全体でロボット活用を計画しており、今後清掃や配達など、様々なメーカーのロボット実装が予定されている。メーカー・役割の異なるロボットが長崎スタジアムシティ内で実装された際には、ロボハイがそれらのロボットを一元管理し、安全かつ効率的な運用をサポートする予定だ。
そんな長崎スタジアムシティは、ジャパネットグループのリージョナルクリエーション長崎が運営するサッカースタジアム・アリーナ・ホテル・商業施設・オフィスからなる大型複合施設。
同施設でジップラインは、オフィス棟「STUDIUM CITY NORTH」屋上から、商業棟「STADIUM CITY SOUTH」屋上を結ぶアクティビティ。ジップラインを滑走した方が装着していた滑走するための器具(ハーネス等)はゴール地点で取り外すが、そのハーネス等は再びスタート地点で新たな滑走者に提供される。
そのため、ゴール地点からスタート地点へハーネスや関連する資材、小物類等備品を運搬する必要がある。しかし非常に重量があるため、運搬方法や人材の確保が課題だった。そこで、これらの運搬に配送ロボ「デリロ トラック(牽引タイプ)」が採用された。
「デリロ トラック(牽引タイプ)」は、ジップラインに必要なハーネス等を載せ、商業棟とオフィス棟を結ぶ片道約380mのコンコース間を無人で搬送する。この導入により、人手不足の課題への対応を実現すると共に、表情や音声で周囲とコミュニケーションを取りながら自動搬送を行うロボットによる当施設のエンターテイメント性の向上が期待できる。
デリロ トラックの運搬経路(約380m)
なお「デリロ トラック(牽引タイプ)」の導入にあたっては、長崎スタジアムシティのロボット導入コンサルティングを行う戸田建設の支援のもと実施している。
長崎スタジアムシティ:https://www.nagasakistadiumcity.com/
長崎スタジアムシティ ジップライン:https://www.nagasakistadiumcity.com/activity/zipline/
デリロ トラックの詳細について
Web:https://www.zmp.co.jp/products/lrb/deliro/deliro-truck
動画:https://www.youtube.com/watch?v=7uJRb3NVJ6Y&t