横浜ゴムは3月18日、北米市場へのタイヤ供給能力を強化するため、3億8,000万ドル(約521億円)を投資し、メキシコのコアウイラ州に乗用車用タイヤの新工場を建設すると発表した。
新工場の敷地面積は約61万平方メートル(将来的には拡張も視野)で、生産能力は年産500万本。今年第2四半期に着工し、2027年第1四半期からの生産開始を予定していると云う。
同社では今回、今後予測されるタイヤ需要の増大に迅速に対応するためには、北米市場での地産地消の能力増強が不可欠と判断し、新工場の建設を決定。主要な鉄道や高速道路にアクセス良好なコアウイラ州に新工場を設置することで、北米全土の顧客へのタイムリーな供給体制を構築していくとしている。
<新工場の概要>
– 所在地:メキシコ合衆国コアウイラ州サルティヨ アリアンサ工業団地
– 事業内容:乗用車用タイヤの生産
– 敷地面積:約61万平方メートル
– 生産能力:500万本/年
なお、横浜ゴムでは、2024年度から2026年度までの新中期経営計画「Yokohama Transformation 2026(YX2026)」(ヨコハマ・トランスフォーメーション・ニーゼロニーロク)のタイヤ消費財戦略に於いて、高付加価値商品の主力であるグローバルフラッグシップタイヤブランド「ADVAN(アドバン)」、SUV・ピックアップトラック用タイヤブランド「GEOLANDAR(ジオランダー)」、「ウィンタータイヤ」、そして18インチ以上のタイヤの拡販に取り組むと共に、各地域の市場動向に沿った開発・供給・販売体制などを強化する「商品・地域事業戦略」を推進している。