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2024年12月19日【事業資源】

横浜ゴム、中国杭州の乗用車用タイヤ新工場の起工式を開催

坂上 賢治

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横浜ゴムは12月16日、中国杭州市の乗用車用タイヤ新工場の起工式を開催した。式には杭州市の姚高員市長をはじめ、多くの政府関係者や地元関係者が出席した。また横浜ゴムからは山石昌孝代表取締役会長兼CEO、清宮眞二代表取締役社長兼COOなどが出席した。

 

新工場は2024年度から2026年度までの中期経営計画「Yokohama Transformation 2026(YX2026)」(ヨコハマ・トランスフォーメーション・ニーゼロニーロク)のタイヤ消費財の成長戦略に掲げた「1年工場」の第一弾であり、今回の起工式を機に「1年工場」の建設がスタートする。

 

起工式に参加した杭州市政府高官と横浜ゴム関係者。写真中央が杭州市の姚高員市長。右隣が横浜ゴムの山石昌孝代表取締役会長兼CEOと清宮眞二代表取締役社長兼COO

 

「1年工場」は横浜ゴムが今まで培ってきたノウハウだけでなく、現地で実績のある協力企業のノウハウも取り入れることで、低コスト・高効率生産を実現し、市場競争力の高い工場を着工から1年で立ち上げることを目指す。

 

起工式で挨拶に立った山石代表取締役会長兼CEOは、工場建設に関わる多くの尽力に謝意を表すと共に「中国の自動車産業が目覚ましく成長する中、新工場建設は大きな成長の機会と考えています。最新設備に高度な自動化・デジタル化を取り入れた最先端工場を1年で立ち上げ、高品質なタイヤの提供と地域発展への貢献を早急に進めてまいります」と述べた。

 

新工場は今回の移転を機に、中国市場における今後のさらなる需要増を確実に取り込むため、同じ杭州市内で稼働中の既存工場に比べ生産能力を約300万本増強する。生産能力は年産900万本で、2024年第4四半期に着工し、2026年第2四半期からの本格生産開始を計画。

 

具体的には、急拡大している新エネルギー車向けタイヤを中心に、グローバルフラッグシップタイヤブランド「ADVAN(アドバン)」、SUV・ピックアップトラック用タイヤブランド「GEOLANDAR(ジオランダー)」などのハイインチタイヤの生産を強化する。

 

横浜ゴムは「YX2026」のタイヤ消費財の成長戦略に於いて「1年工場」への挑戦の他、高付加価値品比率の最大化を掲げ、その主力である「ADVAN」「GEOLANDAR」「ウィンタータイヤ」、そして18インチ以上のタイヤの拡販に取り組んでいる。また各地域の市場動向に沿った開発・供給・販売体制などを強化する「商品・地域事業戦略」を推進していくと話している。

 

新工場の概要
会社名:杭州銭塘優科豪馬輪胎有限公司
所在地:中国浙江省杭州市銭塘新区
事業内容:乗用車用タイヤの生産
敷地面積:約30万平方メートル
生産能力:900万本/年
生産開始(予定):2026年第2四半期

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。