ヤマハ発動機は1月17日、グループ全体の金融サービス事業の統括・支援機能を担う、米国の完全子会社(2022年11月設立)「Yamaha Motor Finance(ヤマハ・モーター・ファイナンス/以下、YMFC)」が、米国とカナダの金融サービス事業会社「Yamaha Motor Finance U.S.A.」および「Yamaha Motor Finance Canada」の全株式を取得したことを発表した。
これに伴い、ヤマハ発動機では、これまで本社で管轄していた金融サービス事業の運営管理機能の大半をYMFCに移転。グループ全体の金融サービス事業を統括するグローバル本部として、YMFCの本格活動を開始した。
<YMFCの概要>
– 会社名:Yamaha Motor Finance Corporation
– 設立:2022年11月
– 所在地:米国 カリフォルニア州 サイプレス
– 資本金:USD$750万
– 株主:ヤマハ発動機 100%
– 代表者:President/CEO: Jeffrey Young
– 従業員数:13名(内、駐在員3名)
– 事業概要:
ヤマハ発動機グループのグローバル金融サービス事業運営の管轄。
YMFCでは、これまで本社で担ってきたガバナンスや事業管理機能に加え、市場環境変化に対するより専門的かつ機動的な事業管理、安全かつ確実な資金調達、各市場のノウハウや強みの共有などを実行・支援すると共に、新たに以下の活動を強化していくと云う。
1.急激に成長する金融サービス・ビジネスのリスク管理およびガバナンスの高度化。
2.デジタル技術革新を積極的に取り込んだイノベーションの推進と事業競争力強化。
3. 金融サービス事業に精通した人材のグローバルマネジメントの強化・活用推進。
また同社では、以上を達成するため、それぞれ「統合リスクマネジメント」「イノベーション」「グローバル人材開発」部門を社内に設置。今回の米国とカナダの株式移転に続き、将来的には全世界の金融サービス事業会社を統合し、本社機能の完全移転を予定していると云う。
2022年2月発表の中期経営計画で金融サービス事業を既存事業を支えるための重要なコア事業と位置づけているヤマハ発動機では、グローバルな事業運営体制を確立・強化し、グループ全体の知的・人的リソースを共有・相互活用することで、製品・サービスを購入しやすい環境を整え、製品販売・サービス提供の拡大につなげていくと共に、金融サービス事業の持続的な成長拡大を目指すとしている。