ヤマハ発動機は１２月２５日、欧州で低速領域の小型電動車両（以下、小型EV）（主に電動アシスト自転車）用バッテリーをマネジメントする新会社「ENYRING」（本社：ドイツ）を、12月にドイツに設立したと発表した。

この新会社では、小型EV用交換式バッテリーのサブスクリプションサービスを提供していくほか、欧州のサーキュラリティリーダー（資源循環型ビジネスを牽引する企業）と共にバッテリーをリユース・リサイクルして、新たな商品を製造すると云う。

また、ヤマハ発動機や戦略的パートナー企業との協業も想定しており、2025年上期の事業開始時（予定）には、ドイツとオランダでの事業展開を予定。廃棄物を発生させない「クローズドループ」を構築し、顧客の経済的・時間的負担だけでなく、環境への負荷も軽減し、持続可能な循環型社会の実現を目指す。

ヤマハ発動機は、同事業について、カーボンニュートラル社会実現に向けた活動の一環として、日常生活での移動に於ける新たな価値を提供するという目的の下、発足したものであり、同社のグループ環境計画2050で重要課題として定めた「廃棄物の削減」や「持続可能な天然資源の利用」「エネルギー効率の改善」に寄与するものであるとしている。

［新会社の概要］
– 会社名：ENYRING GmbH
– 代表者：森山 悟 CEO
– 本社所在地：ドイツ・ベルリン
– 資本金：1,500万ユーロ（資本準備金含む）
– 設立：2023年12月
– 事業内容：サブスクリプション型バッテリーシェアリングサービス事業
– 事業開始：2025年上期予定
– 従業員数：約40名（2025年1月時点想定）