ヴァレオ、NTTデータ、Transatelの3社は11月8日、急拡大する二輪車と小型モビリティ市場に対応するべく長年に亘り協力関係を深めてきた。そうしたなか11月7日から10日までイタリア・ミラノで開催されるEICMAショーで、セルラー通信子会社のTransatelを介して、コネクテッドサービス管理プラットフォームとオフボード接続を提案。当日はホール22-24のスタンドG.06に共同出展する。
NTTデータ・イタリアのスマート・エンジニアリング部門責任者であるステファノ・テスタ氏は、「NTTデータとして、私たちはクライアントのために適切なコネクテッド・サービス・プラットフォームを開発し、シームレスなモバイル・ユーザー・エクスペリエンスを設計し、ユーザーが必要とするモビリティ・サービス(料金支払い、駐車場、給油など)への直接的なアクセスをシンプルかつ直観的で迅速な方法で提供します」と述べた。
またTransatelのビジネス開発担当副社長フィリップ・ヴィニョー氏は、「NTTデータおよびヴァレオと提携し、この画期的なソリューションの拡張性を推進できることを非常に嬉しく思います。大手自動車メーカー向けのグローバルなコネクテッド・カー展開における豊富な専門知識を活かし、Transatelの世界的な4G/5Gネットワークのカバレッジを二輪車市場に提供できることを楽しみにしています」と語った。
更にヴァレオ・ブレイン部門最高技術責任者ヨアキム・マテス氏は、「安全性は、私たちが行う全てのことの中心にあります。ヴァレオの自動車に関する専門知識とNTTデータのデジタルとコネクティビティにおける能力を組み合わせることで、私たちは小型モビリティ車両をより安全でスマートにすることに取り組んでいます」と説明した。
今回の参画3社にとって安全性は最優先事項だ。このパートナーシップでは先進ライダー支援システム(ARAS)の統合を通じて、特に急成長を遂げている二輪車セグメントに於いてライダーと車両の安全性を高めることを目指す。これらのシステムは、リアルタイムのモニタリングとアラートによって、事故を減らし、ライディング体験全般の向上に貢献するだろうと結ばれている。