UDトラックス は11月13日、いすゞグループ内に於いて、企業規模に応じて資本金の適正化を図るという観点から、2024年1月1日付で資本金の額を775億円から100億円に減少させると発表した。
減資に関する債権者異議申述公告期間は、11月13日から12月13日。減資に伴う、取引先各位との取引条件などの変更は一切ないとしている。
なおトラック産業全域に於ける最直近10月の新車販売台数は、半導体不足による供給制約が改善傾向にあることから、積載量4トン以上の普通トラックが、前年同月比17.1%増の4739台となり8カ月連続増となっている。
また大・中型トラックも前年実績を上回っている。ちなみにメーカー別では、いすゞ自動車が10カ月連続増。三菱ふそうトラック・バスが11カ月連続増。日野自動車も6カ月連続増となり、UDトラックスを除き3社がプラス。
車種別では、積載トン以上の大型トラックが16.7%増の3221台。積載4トンクラス中型トラックは17.9%増の1518台。UDトラックスは2カ月連続で減少した。
しかし増加要因は、先の通りの半導体影響であり、全需が拡大基調に乗っている訳ではなく、見方としては単に平時の状態に戻りつつあるに過ぎない状況だ。従ってトラック各社共に現段階では、将来を見据えて身の丈に合った経営を目指しており、UDトラッククに関しても、同社が述べている通り経営と資本の正しい適正化へと動いたということであろう。