豊田通商は4月8日、グループ会社であるCFAO SAS(以下「CFAO」)が2022年3月、東アフリカにおける大手薬局チェーンのGoodlife Pharmacies(以下「Goodlife社」)の株式約30%を取得し、豊田通商グループとして初めてアフリカにおける医薬品小売分野への事業に参画すると発表した。
Goodlife社は2014年に創業し、ケニアとウガンダに所在する約100カ所で、170万人の消費者に医薬品を提供している東アフリカ最大の薬局チェーン。2025年までに250店舗以上を運営し、850万人以上の人々に医薬品を提供することを目指しており、特に低所得者層向けの新たな事業形態やブランドの展開を計画している。
CFAOでは、アフリカの23カ国以上で卸売業者として、約2万4,000種類の医薬品を約7,000の薬局や病院に販売している。また、モロッコとアルジェリアでは、医薬品のライセンス生産にも取り組んでいる。今回のGoodlife社への出資により、豊田通商グループとして初めてアフリカの医薬品小売分野まで事業を拡大し、医薬品の現地生産・卸売・小売まで、一貫したバリューチェーンの構築を実現する。Goodlife社の小売薬局ネットワークおよびブランドと、CFAOの既存の卸売販売力および製品ポートフォリオを組み合わせることによって、東アフリカにおける高品質な医薬品のアクセス向上に貢献していくとしている。