
写真左から中嶋裕樹CJPT代表取締役社長、Soopakij Chearavanont CP会長、佐藤 恒治トヨタ社長兼CEO、Dhanin Chearavanont CP上級会長、豊田章男トヨタ会長、Roongrote Rangsiyopash SCG社長 兼CEO、Suphachai Chearavanont CP CEO、Kachorn Chiaravanont True Leasing Co., Ltd.社長兼CP執行役員
CP(Charoen Pokphand Group)、TLS(True Leasing)、SCG(Siam Cement Group)、トヨタ自動車、CJPT(Commercial Japan Partnership Technologies)は12月19日、タイ国内でのCN(カーボンニュートラル)実現に向けた協業で、〝CPとSCGによる物流効率化〟〝タイに於けるカーボンニュートラル車両の導入〟などの成果を踏まえ、更にCNへの取り組みを加速するための協業基本合意書を締結した。
CP、TLS、SCG、トヨタ、CJPT各社は、CP上級会長Dhanin Chearavanont、SCG社長 兼 CEO Roongrote Rangsiyopashと、先までトヨタ社長であった豊田章男氏との深い信頼関係の基、タイ国民6,700万人の幸せに向けて「想いを同じくする仲間とみんなで、今すぐできることをする」を合言葉に、データ、モビリティ、エネルギーの3つの領域で取り組みを進めてきた。
「データソリューション」では、CPとSCGの小売・物流ビッグデータと、交通流・車両データを活用した積載効率向上や配送ルート最適化で、実証店舗で約15%のCO2を削減。
CPとSCGの物流現場視察(タイ)
「モビリティソリューション」では、FCトラック、Hilux Revo BEV concept、JPN TAXI LPG-HEV、商用軽バン等、タイでの使われ方に応じた様々な車両を導入した物流・人流に係る実証を介して約68トン/年のCO2削減効果を確認した。また併せて肥料散布用FCドローンの飛行実証にも成功している。
多様なカーボンニュートラル車両を物流現場で実証(タイ)
加えて「エネルギーソリューション」では、「タイならでは」の資源を有効に活用すべく、Charoen Pokphand Foods養鶏場の糞尿や、トヨタ拠点での廃棄食料由来のバイオガスから、水素を製造する装置をタイに初導入。
この水素をエネルギーとするFCトラックやFCドローンで活用した。なお12月にはレース車両への活用も想定している。更により長い視点では、太陽光発電や蓄電池システムを活用した拠点内エネルギーマネジメントについても既に実行計画化している。
写真左から中嶋 裕樹CJPT代表取締役社長、佐藤 恒治トヨタ社長 兼 CEO、Soopakij Chearavanont CP会長、Roongrote Rangsiyopash SCG社長 兼 CEO、Kachorn Chiaravanont True Leasing Co., Ltd.社長 兼 CP執行役員
こうしたタイに於ける取り組みについてトヨタは、「今後、タイでの使われ方に応じたマルチパスウェイの考え方の下、FCEV/BEVの導入など、タイ社会でリアルタイムで現時点に於いて求められているHEVや、軽自動車などを介してカーボンニュートラルに貢献していく考えです。
またタイの資源の使われ方に応じた再エネの利用では、〝つくる〟〝はこぶ〟〝つかう〟が一体となったエネルギー効率の向上策・コスト低減策を図ってまいります。
加えてデータ活用による物流効率化では、3社の小売・物流データやトヨタのデジタルツイン技術を活用し、今後はエネルギーマネジメントだけでなく、交通管制等社会システムとの連携を図るなどでも、人・物・エネルギーの流れを最適化してまいります。
そのためにも、以上で説明した取り組みを加速するべく、一体となった協業基本合意書のもと、タイに設立した新会社〝Commercial Japan Partnership Technologies Asia Co., Ltd.〟も加えて力を合わせ、他国も必要と感じで頂けるタイならではのタイから始まるカーボンニュートラル社会の実現を目指してまいります」と話している。