トヨタ自動車は3月5日、車載用電池の量産体制を強化するため、プライムアースEVエナジー(PEVE)を完全子会社化することをパナソニックホールディングス(パナソニックHD)と合意した。完全子会社化は3月下旬を予定しているという。
現時点で、トヨタ関連企業の電池量産体制については、PEVEがハイブリッド車(HEV)用電池を、プライムプラネットエナジー&ソリューションズ(出資比率 : トヨタ 51%、パナソニックHD 49%)が電気自動車(BEV)・プラグインハイブリッド車(PHEV)・HEV用電池を。更に豊田自動織機がHEV用電池を量産している。今後も電池の量産や開発に於いては、これらの企業と引き続き連携していく構えに変化は無いとしている。
一方でPEVEは、今後HEV用電池に加え、BEV・PHEV用電池も含めて生産する予定。PEVEが多様な電動車用電池を量産することで、電池の需要拡大に対して柔軟に応えることができる他、量産の競争力をさらに高めることが可能となる。
トヨタでは、「電池の競争力を高めることで、電動車の商品力を高め、マルチパスウェイを軸にしたカーボンニュートラルの実現に貢献してまいります」と結んでいる。
PEVE概要
会社名 :プライムアースEVエナジー株式会社(今後の社名変更を検討中)
従業員数 :約4,700名
沿革 :
1996年12月 /パナソニックEVエナジー(株)設立(出資比率はトヨタ 40%、パナソニックHD* 60%)。
2005年10月 /HEV市場の拡大に伴い増資。
トヨタ単独で増資を引き受け、出資比率変化(トヨタ 60%、パナソニックHD* 40%)。
2010年6月 /プライムアースEVエナジー(株)へ社名変更。
トヨタ単独で増資を引き受け、出資比率変化(トヨタ 80.5%、パナソニックHD 19.5%)。
※当時は松下グループ(松下電器産業株式会社、及び松下電池工業株式会社)