トヨタ自動車は11月6日、2023年9月の生産を以て、グローバルでの生産累計台数3億台を達成したことを発表した。これは、1935年8月にトヨタの前身となった豊田自動織機製作所(現 : 豊田自動織機)自動車部に於いて1号車となるG1型トラックを生産して以来、88年2ヶ月で達成したもの。
国内・海外の内訳は、国内生産累計1億8,052万台、海外生産累計1億1,960万台(2023年9月末時点)になったとしている。なお、最も生産台数の多い車種はカローラで、カローラシリーズでのグローバルでの生産累計台数は、約5,339.9万台(2023年9月末時点)となる。
今回の達成にあたり、トヨタ自動車の会長兼マスタードライバーの豊田章男氏は、「〝自動車づくりはみんなでやるもの〟。これは創業者・豊田喜一郎の言葉です。
トヨタの仲間、仕入先や販売店の方々、ステークホルダーの皆さまはじめ、数多くの先人たちが日々、積み重ねてきた仕事の証が〝3億台〟という数字の意味だと思います。
そして、この歴史は1号車をつくった時に始まった訳ではありません。失敗と挑戦、いわば何台もの0号車をつくり続けた創業メンバーの苦労の上に、今のトヨタがあります。
今日までトヨタには何度も危機がありました。その時、いつも最後に私たちを助けて頂いたのは、トヨタのクルマを好きでいて下さるお客様の存在でした。
クルマの数だけ、お客様の物語があると思います。その物語の相棒として、トヨタのクルマを選んでくださったお客様のおかげで、私たちは今日もまたクルマをつくり続けることが出来ます。
心から感謝申し上げます。私もクルマが大好きです。これからもクルマを愛する仲間とともに、一台一台、大切につくってまいります」と述べた。
併せてトヨタ自動車の佐藤恒治 社長は、「トヨタのクルマを選んで下さったお客様、そして長年、その一台一台に想いを込めてクルマをつくり、お客様にお届け下さった仕入先・販売店の皆さま、ステークホルダーの皆さまに、心より感謝申し上げます。
3億台は、クルマや部品の企画・設計から生産、輸送、販売・サービス、それらを支えるすべての仕事まで、会社を越えた多くの仲間のご尽力があってこその結果だと思います。
仲間の皆さまと数多くの困難も乗り越えてきました。近年だけでも、東日本大震災をはじめとする自然災害、火災などの不測の事態、コロナ禍、半導体不足など、思うようにクルマをつくれない危機に直面するたびに、みんなで助け合い、生産復旧や生産変動への対応に取り組んできました。
私たちはこれからも、クルマづくりを支えてくださっているすべての皆さまへの感謝の思いを忘れずに、お客様が笑顔になるもっといいクルマづくりに全力で取り組んでまいります」と話している。