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2024年9月19日【企業・経営】

豊田合成、印南部に保安製品などの工場新設へ

NEXT MOBILITY編集部

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豊田合成株式会社・ロゴ

豊田合成は9月19日、インドに於ける自動車生産の拡大に対応するため、カルナタカ州ハロハリに新工場を、グループ会社である〝豊田合成サウスインディア〟の分工場として建設すると発表した。

 

新工場では、主要顧客である日系カーメーカーの生産能力の拡大に伴い、需要が伸びるエアバッグやハンドルなどのセーフティシステム製品とコンソールボックスなどの内外装部品の生産を2026年から開始する予定。

 

効率的なモノづくりを追求するため、協働ロボットとからくり技術を組み合わせて投資コストを抑制しつつ自動化を実現する「賢い自動化工程」(※1)や、省エネ効果の高い生産設備などを導入。また、既存のテクノパーク工場にも、バンパー、インストルメントパネルなどの内外装部品の生産設備を増設し、インド南部で最適な生産体制を構築する。

 

※1:からくりとは、てこやバネなどのシンプルな機構で動力を得る日本古来の技術。同社グループではタイ拠点で開発した「賢い自動化工程」の他地域への展開を進めている。

 

<新工場の概要>
– 所在地:インド国 カルナタカ州 ハロハリ
– 面積:

・土地:約40,000㎡
・建屋:約18,000㎡

– 生産品目:セーフティシステム製品(エアバッグ・ハンドル)、内外装部品(コンソールボックス・ピラー)。
– 生産開始:2026年1月(予定)
– 従業員数:約580名(27年時点)
– 主な設備:

・電動成形機
・ハンドル工程(ダイキャスト・ウレタン成形設備)
・自動搬送機
・太陽光発電パネル

– 投資額:約20億5,000万ルピー(約35億円/※2)

※2:1ルピー=1.7円で計算(2024年8月30日現在)。

 

インドでは、自動車市場としての急速な発展に伴う交通死亡事故の増加を背景に、同社の主力製品であるエアバッグの需要が拡大。さらに昨今、多目的スポーツ車(SUV)の人気も高まっており、カーメーカーも生産能力の拡大を進めていると云う。豊田合成は、同国を重点市場と位置付け、今後も開発・生産体制を整えることにより、安心・安全で快適なモビリティ社会の実現に貢献していくとしている。

 

[豊田合成サウスインディア(株)の概要]
– 設立:1998年9月
– 資本金:3億400万ルピー
– 所在地:インド国 カルナタカ州
– 従業員数:1,290名(2024年3月末)

 

インドにおける生産・開発拠点。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。