豊田合成は1月26日、重点市場である北米に於ける自動車用の内外装部品の販売拡大に対応するため、米国の子会社であるTGミズーリ (TGMO)およびTGケンタッキー (TGKY)にそれぞれ2,100万米ドル(約31億円/※1)、3,890万米ドル(約57億円/※1)を投資して、生産能力を強化。今後、カーメーカーが投入するバッテリー式電気自動車(BEV)など、多種多様なクルマの進展を見据え、車両のフロント・リア部を構成する各種大型塗装品などに於いて、幅広いバリエーションの製品を供給できる体制を整備すると発表した。
今回の投資では、TGMOおよびTGKYの工場の建屋を拡張し、省エネ効果の高い電動大型成形機や高効率な塗装設備などを導入。また、製品の組付け・搬送の自動化や生産工程を一元管理するIoTシステムなど、最新の生産技術を盛り込むと共に、工場内の生産レイアウトを最適化し、生産性の向上を図ると云う。
同社は、中長期経営計画(2030事業計画)で北米を重点市場と位置づけている北米に於いて、今後も開発・生産体制を拡大し、同市場に於ける顧客のニーズに柔軟かつ迅速に応えていくとしている。
<TGMOとTGKYの概要>
■TGMO
– 社名:TGミズーリ株式会社
– 設立:1986年4月
– 資本金:3,000万米ドル
– 株主:豊田合成ノースアメリカ(株)(※2)80%、三井物産(株)20%
– 工場名:ペリビル工場(本社工場)/インディアナ工場
– 所在地:ミズーリ州ペリビル/インディアナ州ニューアルバニー
– 生産品目:内外装部品、セーフティシステム製品/内外装部品
– 面積:
土地:約995,000㎡/約102,000㎡
建屋:約120,000㎡(拡張後 約123,000㎡)/約26,000㎡
– 従業員数:1,715名(2023年12月末)/379名(2023年12月末)
– 投資額:2,100万米ドル(約31億円/※1)
– 主な導入設備:成形機、組付装置、協働ロボット、自動搬送機(AGV)/成形機、組付装置
– 稼働時期:2025年12月予定(今回拡張分)
■TGKY
– 社名:TGケンタッキー有限責任会社
– 設立:1997年11月
– 資本金:5,400万米ドル
– 株主:豊田合成ノースアメリカ(株)100%
– 工場名:―
– 所在地:ケンタッキー州レバノン
– 生産品目:内外装部品、機能部品
– 面積:
土地:約327,000㎡
建屋:約58,000㎡(拡張後 約66,000㎡)
– 従業員数:1,057名(2023年12月末)
– 投資額:3,890万米ドル(約57億円/※1)
– 主な導入設備:成形機、塗装設備、協働ロボット、自動搬送機(AGV)
– 稼働時期:2025年12月予定(今回拡張分)
※1:1ドル=146円で計算(2024年1月15日現在)。
※2:豊田合成グループの米州統括拠点。