豊田合成は12月28日、インドにある既存の技術・営業事務所を移転・拡張し、ハリヤナ州マネサールに豊田合成ミンダインディアの開発拠点として「豊田合成テクニカルセンターインディア」を開設したことを発表した。
豊田合成では、自動車市場として成長著しいインドを重点市場と位置付け、最適な開発・生産体制を整えてきたが、同国では昨今、自動車の安全意識の向上を背景に、交通事故の際に乗員を保護するエアバッグの搭載が拡大していることから、技術開発機能の強化によりカーメーカーの製品開発ニーズへの対応の迅速化を図ることとした。
インドで搭載が拡大するエアバッグ。
豊田合成テクニカルセンターインディアでは、エアバッグの評価設備を導入すると共に、将来的に技術者数を現在の約2倍に増員する計画で、拡大するインド市場での技術開発強化を通じて、更なるグローバルでの事業成長を目指すと云う。
また、今後も同国に於いて、主力のセーフティシステム製品を中心に、既存の顧客であるカーメーカーへの販売拡大を進めると共に、新たなビジネスの開拓にも取り組んでいくとしている。
[豊田合成テクニカルセンターインディア(※)の概要]
– 所在地:インド国 ハリヤナ州 マネサール(移転前:グルガオン)
– 移転時期:2023年11月
– 従業員数:
・34名(2023年12月現在)
・66名(2028年12月予定)
– 総床面積:1,300㎡
– 業務内容:エアバッグなどの開発・設計、営業。
– 評価設備:エアバッグ展開試験機、インパクター衝撃試験機、環境劣化試験機など。
※豊田合成ミンダインディアの技術拠点として開設。
豊田合成のインドに於ける開発・生産拠点。