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2025年1月21日【事業資源】

トミカ、55周年コラボプロジェクトにスズキ・ジムニーを選出

坂上 賢治

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ダイキャスト製ミニカーの「トミカ」55周年を記念して、自動車メーカー各社が協力する「自動車メーカーコラボプロジェクト」に、同じく発売55周年を迎えるスズキの「ジムニー」が選ばれた。

 

このトミカの「自動車メーカーコラボプロジェクト」は、普段は実車のデザインを担当している各自動車メーカーのデザイナーが、このプロジェクトのためだけに特別なトミカ55周年記念デザインを考案するというもの。

 

 

そんな「ジムニー」は、1967年に完成していたホープ自動車(小野定良社長)の「ホープスターON型」の製造権を、小野定良社長と親交のあった当時の鈴木修常務(先のスズキ相談役)が譲り受け、軽自動車初の4WD車(2サイクル0.36L)として1970年4月に初代ジムニー(LJ10)として発売したことで、現在に至るアイコニックな「ジムニー」の歩みが始まっている。

 

1970年:ジムニー(LJ10)発売(初代)

1981年:ジムニー(SJ30)発売(2代目)

1998年:ジムニー(JB23)発売(3代目)

2018年:ジムニー(JB64)発売(4代目)

 

この際(1970年)、当時の鈴木修常務は「排気量360ccのジープが、きっと社会に受け入れられる」というカンピューターが働いたのだろう。実際、以降は鈴木修氏の思惑通りで、悪路走破性とコンパクトな車体による取り回しの良さから、発売以来4度のフルモデルチェンジを経て、世界累計販売台数約350万台、199ヵ国・地域※に展開するスズキを代表するモデルとなった。

 

一方、「トミカ」(発売元:株式会社タカラトミー)は、1970年に日本初の手のひらサイズの国産車ダイキャスト製ミニカーシリーズとして発売された。外国製のミニカーが全盛だった当時、「日本の子どもたちに、もっと身近な国産車のミニカーで遊んでもらいたい」という熱い想いのもと誕生し、今では3世代にわたって愛されている。

 

そのようなスズキとトミカの歩みから、両ブランドは世代を超えたロングセラー商品として、55年を歩んできた。おそらく今後も「ジムニー」は、スズキが世界に誇る唯一無二のコンパクト4WDのアイコニックなモデルとして、これからも世界中の道で活躍していくのだろう。

 

 

ちなみにこの「自動車メーカーコラボプロジェクト」にあたり、コラボ車のデザインを手掛けたスズキ商品企画本部 四輪デザイン部 エクステリア課の伊藤仁美氏(いとう・ひとみ/2015年入社。愛車は10年乗り続けるジムニーJA11)は、「どんな時も大きな夢を感じさせてくれるという同じ共通点を持つジムニーとトミカの魅力を、最大限に引き出すデザインを表現しました。

 

冒険やワクワクする気持ちを象徴するデザインテーマをモチーフに、グラフィックには荒野の中を駆け抜けていく走破性の高さやアグレッシブさを泥はねで表現し、ホイールは前後の色を変える事で大自然に飛び込んでいく躍動感をイメージしています。

 

また、スズキのSマーク、トミカのロゴマーク、トミカ55周年ロゴに加え、歴代ジムニーをオマージュしたグラフィック等、細部まで拘りを詰め込んだデザインを採用しています。

 

子供たちにも、車好きの大人にも、ジムニーとトミカがもたらしてくれる〝非日常や冒険〟〝ワクワクする気持ち〟を感じて頂けたらと思います」と話している。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

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1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。