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2024年12月10日【ESG】

東港金属、千葉工場でASRの受入開始

坂上 賢治

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サイクラーズ( 本社:東京都大田区、代表取締役:福田 隆 )傘下の基幹企業、東港金属( 本社:東京都大田区、代表取締役:福田 隆 )は先の10月22日、ASR処理ラインを開設した。

 

今回、東港金属が千葉工場( 千葉県富津市 )に設けたASRライン( Automobile Shredder Residue )は、廃車となった自動車を破砕・解体後に残る樹脂、ウレタン、プラスチックくず等の自動車破砕残さの処理設備で、同工場が同ラインを開設したことでASR再資源化指定取引場所の認定を受け、ASRの本格的な受入れを開始した。

 

ちなみに同工場は、去る2009年に中間処理業許可を取得して大型シュレッダー( 1000 馬力 )を中心に金属リサイクルを行ってきた。

 

 

また後の2020年に微細金属選別ラインを導入したことによりシュレッダーダストからの更なる金属選別が可能になり、更に2024年8月からのRPFライン( Refuse Paper & Plastic Fuel / 紙と廃プラスチックによる産業廃棄物の処理ライン )の稼働により、ダストの燃料化まで可能になった。そして今回はASR処理ラインを導入。これににより受入品目の拡大と、プラスチック選別の高度化の実現を目指すという。

 

なお東港金属によるとASR処理ラインに設置された光学選別機「ブラックアイ」は、グループ企業のサナース( 本社:神奈川県横浜市、代表取締役 海老原 豊 )から導入。これは世界初の黒色プラスチックの認識選別システムで、国内では導入事例が少なく、世界的にも先進性を有する設備になると述べている。

 

ASR再資源化 指定引取場所の認定( 豊通リサイクルのASR再資源化事業部サイト )
http://www.toyotsurecycle.co.jp/asr/asr-receipt02.html

 

ライン仕様は以下の通り

 

処理量: 1t / 1h
設置場所: 東港金属千葉工場( 千葉県富津市新富52番1 )
導入機器:ラバーリムーバー Dongguan Wandful Green-Tech 社製
混合プラを分離装置ドラムにより、摩擦係数が大きい、ゴム・シリコンや木屑は分離され、プラスチックなど摩擦係数が少ない材
料はすべり落ちることで材料を分離
ブラックアイ
– STEINERT 社製 光学選別
– 黒色プラスチック、認識・選別システム。
– プラスチック( PE、PP、PV )の選別、PVC の除去
– 黒色以外のプラスチック選別も可能

 

———————————–

 

企業概要
会社名 :サイクラーズ株式会社( 英表記 Cyclers Co., Ltd. )
所在地 :〒143-0003 東京都大田区京浜島 2-20-4
設立 :2020 年 9 月
資本金 :1 億円
代表者 :代表取締役 福田 隆
事業内容:グループの事業の統括、グループの経営の統括・戦略の立案、
グループの管理業務の統括他

 

会社名 :東港金属株式会社
所在地 :〒143-0003 東京都大田区京浜島 2-20-4
創業 :1902 年 7 月
設立 :1947 年 12 月
資本金 :1 億円
代表者 :代表取締役 福田 隆
事業内容:金属スクラップ全般に関する業務(国内/輸出入)、プラスチックの各種リサイクル、産業廃棄物の収集運搬及び中間処理、再生、並びにリサイクル事業他

 

会社名 :株式会社サナース
所在地 :〒223-0057 神奈川県横浜市港北区新羽町 178
設立 :2010 年 3 月
資本金 :1,000 万円
代表者 :代表取締役 海老原 豊
事業内容:産業廃棄物処理機器・林業機械・マテハン機等の輸入販売

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

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1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。