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サイクラーズ( 本社:東京都大田区、代表取締役:福田 隆 )傘下の基幹企業、東港金属
( 本社:東京都大田区、代表取締役:福田 隆 )は先の10月22日、ASR処理ラインを開設した。
今回、東港金属が千葉工場( 千葉県富津市 )に設けたASRライン( Automobile Shredder Residue )は、廃車となった自動車を破砕・解体後に残る樹脂、ウレタン、プラスチックくず等の自動車破砕残さの処理設備で、同工場が同ラインを開設したことでASR再資源化指定取引場所の認定を受け、ASRの本格的な受入れを開始した。
ちなみに同工場は、去る2009年に中間処理業許可を取得して大型シュレッダー( 1000 馬力 )を中心に金属リサイクルを行ってきた。
また後の2020年に微細金属選別ラインを導入したことによりシュレッダーダストからの更なる金属選別が可能になり、更に2024年8月からのRPFライン( Refuse Paper & Plastic Fuel / 紙と廃プラスチックによる産業廃棄物の処理ライン )の稼働により、ダストの燃料化まで可能になった。そして今回はASR処理ラインを導入。これににより受入品目の拡大と、プラスチック選別の高度化の実現を目指すという。
なお東港金属によるとASR処理ラインに設置された光学選別機「ブラックアイ」は、グループ企業のサナース( 本社:神奈川県横浜市、代表取締役 海老原 豊 )から導入。これは世界初の黒色プラスチックの認識選別システムで、国内では導入事例が少なく、世界的にも先進性を有する設備になると述べている。
ASR再資源化 指定引取場所の認定( 豊通リサイクルのASR再資源化事業部サイト )
http://www.toyotsurecycle.co.jp/asr/asr-receipt02.html
ライン仕様は以下の通り
処理量: 1t / 1h
設置場所: 東港金属千葉工場( 千葉県富津市新富52番1 )
導入機器:ラバーリムーバー Dongguan Wandful Green-Tech 社製
混合プラを分離装置ドラムにより、摩擦係数が大きい、ゴム・シリコンや木屑は分離され、プラスチックなど摩擦係数が少ない材
料はすべり落ちることで材料を分離
ブラックアイ:
– STEINERT 社製 光学選別
– 黒色プラスチック、認識・選別システム。
– プラスチック( PE、PP、PV )の選別、PVC の除去
– 黒色以外のプラスチック選別も可能
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企業概要
会社名 :サイクラーズ株式会社( 英表記 Cyclers Co., Ltd. )
所在地 :〒143-0003 東京都大田区京浜島 2-20-4
設立 :2020 年 9 月
資本金 :1 億円
代表者 :代表取締役 福田 隆
事業内容:グループの事業の統括、グループの経営の統括・戦略の立案、
グループの管理業務の統括他
会社名 :東港金属株式会社
所在地 :〒143-0003 東京都大田区京浜島 2-20-4
創業 :1902 年 7 月
設立 :1947 年 12 月
資本金 :1 億円
代表者 :代表取締役 福田 隆
事業内容:金属スクラップ全般に関する業務(国内/輸出入)、プラスチックの各種リサイクル、産業廃棄物の収集運搬及び中間処理、再生、並びにリサイクル事業他
会社名 :株式会社サナース
所在地 :〒223-0057 神奈川県横浜市港北区新羽町 178
設立 :2010 年 3 月
資本金 :1,000 万円
代表者 :代表取締役 海老原 豊
事業内容:産業廃棄物処理機器・林業機械・マテハン機等の輸入販売