ブライダルやレストラン事業を展開する鳥善とスズキは2月1日、本格的なインドベジタリアン料理が簡易調理で提供可能になる給食事業者向けの食キットを開発し、スズキの社員食堂での提供を開始した。
スズキでは日本の技術部門を中心にインドをはじめとする外国人従業員が活躍しており、今後は高度人材を含む外国人従業員を増やしていく計画。
そうしたなかでスズキは、これまでも社員食堂に於いてインドベジタリアン料理を提供してきたが、外国人従業員が心身ともに充実した状態で意欲と能力を発揮し、活き活きと働けるような環境づくりをするため、食環境を更に充実させていくという。
スズキでは、「今回のインドベジタリアン料理の導入を手始めに、外国人向けメニューを充実させ、働きやすい環境を整えていきます。また、将来的には外国人労働者の食環境に課題を抱える全国の企業向けに、両社で外国人向け料理を提供するサービスを検討してまいります」と話している。
また同社では、インドベジタリアン料理導入発表の同日、「インドベジタリアン料理の試食会」がスズキ本社で開催され、中野浜松市長、鳥善 伊達社長、スズキ 鈴木社長が参加した。
中野祐介 浜松市長は、「このような企業間連携よる外国人市民の生活基盤の充実を図る取り組みは、多文化共生社会を目指している浜松市に於いて、外国人の活躍を更に促進させ、都市の発展につながるものと心より感謝申し上げます。本市といたしましても、引き続き外国人市民の皆さんが働きやすい環境整備に努めてまいります」と述べた。
鳥善の伊達善隆 代表取締役は、「日本では、高度人材を含む外国人労働者への期待が高まっており、今後海外からの労働者が急増すると予想されています。今回のスズキ様との取り組みによって、企業における外国人労働者の採用・定着に寄与しながらも、生産性に課題のある飲食業界の変革に取り組んでまいります」と語った。
次いでスズキの鈴木俊宏 代表取締役社長は、「今回の鳥善様との協業は、インドをはじめとする多様な人材の食環境を改善することで、従業員が更に活躍するための基盤作りができることに加え、地域社会の活性化にも貢献するものです。今後もスズキは、従業員のため、地域との共創のための取り組みを推進してまいります」と結んだ。