スズキのアメリカ子会社、スズキマリンUSAは、サステナブル燃料をマリンレジャーに広く普及させるプロジェクトに参画する。このプロジェクトは、アメリカマリン工業会（ National Marine Manufacturers Association、以下NMMA ）が、マリンレジャーでの脱炭素の取り組みの一環として、サステナブル燃料の導入を推進しているもの。

スズキマリンUSAは、船外機の研究開発を行うスズキマリンテクニカルセンターUSA（フロリダ州パナマシティ、以下テクニカルセンター）にて、マリン用のサステナブル燃料、Hyperfuels PurFuels™を試験導入し、CO2削減に貢献する。

Hyperfuels PurFuels™は、使用済み食用油や植物由来の材料などを精製して作られており、エンジンに特殊な調整を行うことなく、既存のガソリンエンジンの船外機すべてで使用することが可能なサステナブル燃料となっている。

今回導入される燃料は、同程度の再生可能原料を使用して合成されたバイオエタノール混合ガソリン（E10）と比較して、CO2排出量を約30％低減することができる。

スズキマリンUSAは、テクニカルセンターにて日々の開発業務でのHyperfuels PurFuels™の試験導入を行い、CO2の排出量削減に貢献。また、NMMAや地元関係者と協力し、フロリダ州北西部地域のマリーナでサステナブル燃料の普及プロジェクトを推進していく。

スズキでは当該活動はパナマシティの市営マリーナを皮切りに、将来的には州全土へプロジェクトを拡大していき、サステナブル燃料の導入を通じて、マリン事業に於けるカーボンニュートラル達成に貢献していくと述べている。