写真左から当社代表取締役社長 山本悟、Viaduct社CEO デイヴィッド・ハッラーク氏
住友ゴム工業は1月10日、トータルフリートマネジメントサービスの実現に向けてAIを活用した車両故障予知ソリューションサービスを提供する米ベンチャーのViaduct Inc.(バイアダクト社)へ出資した。
バイアダクト社と住友ゴム工業は、既に共同実証実験を開始しており、今回の出資により同社との戦略的パートナーシップをより強固していく構え。それによりタイヤを含む車両全体の故障予知ソリューションサービスの本格展開を加速させたい意向だ。
より具体的には、タイヤ以外の車両部品の故障予知を行うバイアダクト社のAIを活用した車両故障予知ソリューションサービスと、当社独自のセンサーレスのセンシング技術「センシングコア」で得たタイヤの解析データを組み合わせることで車両全体の状況を把握することが可能になるという。
こうしたトータル車両故障予知ソリューションサービスの提供によって、フリート事業者および自動車メーカーが抱える課題に対し、走行時の安全性向上、車両稼働率の向上、メンテナンスコストの削減が期待できるとしている。
住友ゴム工業では、CASE/MaaSに対応する高い安全性能・環境性能を実現するために、タイヤ開発および周辺サービスの開発コンセプトである「SMART TYRE CONCEPT」を掲げている。
その周辺サービスの中核を担う「センシングコア」の導入を進めるべく、バイアダクト社との共同実証実験を通して、フリートや自動車メーカーと連携を図っていく。その結果、2020年代後半には、メンテナンス・保険・リースなどを組み合わせたトータルフリートマネジメントサービスの展開を目指すとしている。
Viaduct社概要
社名:Viaduct Inc.
URL:https://www.viaduct.ai/
本社所在地:1010 Doyle Street, Suite 200, Menlo Park, CA USA
代表者:CEO デイヴィッド・ハッラーク
設立:2018年
事業内容:AIを活用した車両故障予知ソリューションサービスの提供