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2024年6月25日【事業資源】

三菱自動車工業、EV技術センターの土壌・地下水調査結果

坂上 賢治

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三菱自動車工業は6月25日、自社EV技術センター(愛知県岡崎市仁木町字川越1番地1)の水道埋設配管の更新に際し、当該工事エリアに於いて土壌・地下水の調査を実施し、その内容を6月25日に岡崎市に対して報告した。

 

当該調査により、当該工事エリアの一部の土壌から環境基準を超える濃度のフッ素が検出された。今後、岡崎市の指導・助言に従い、近隣地域の皆様のご理解を得つつ、土壌汚染の対策を実施するという。

 

なお、地下水については、同物質の基準超過はなかった。また、該当箇所は舗装及びシートで覆われているため、汚染土壌が飛散・流出することはない。

 

1. 経緯および調査方法
令和5年12月から令和6年2月にかけてベンゼンとフッ素を対象とした地面表層の土壌調査を実施。一部の土壌から環境基準を超えるフッ素が確認されたため、同年3月に、環境基準を超えるフッ素が確認された地点に於いて、深層 (0.75mから10 m)の土壌及び地下水のボーリング調査を実施した。

 

2. ボーリング調査の結果
フッ素が確認された地点に於ける深層 (0.75mから10 m)の土壌及び地下水からは環境基準を超えるフッ素は検出されなかった。

 

3. 特定有害物質の使用状況および汚染原因の推定
フッ素について当該エリアの過去の業務活動に於いて使用していた履歴は無く、環境基準を超過した原因は不明としている。

 

4. 今後の対応
これまでの調査により、対象地に於けるフッ素による汚染状況を把握した。対策については岡崎市とも協議の上、環境基準を超えるフッ素が検出された該当エリアの表層の土壌について「外部業者での無害化処理」を実施し、浄化を行う予定と結んでいる。

 

表1_土壌分析結果(重金属等)
対象物質:フッ素及びフッ素化合物
調査 区画数:23
基準超過 区画数:3
測定結果:最大1.1mg/リットル (1.4倍/土壌溶出量基準に対する倍率)
環境基準(土壌溶出量基準):0.8mg/リットル以下

 

表2_地下水分析結果
対象物質:フッ素及びフッ素化合物
調査 区画数:3
基準超過 区画数:0
測定結果:基準超過なし
環境基準(土壌溶出量基準):0.8mg/リットル以下

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

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1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。