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2024年8月26日【事業資源】

スカイドライブ、本格事業化を視野に大阪メトロと業務提携

坂上 賢治

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写真は、8月26日にOsaka Metro本社で行われた記者会見の様子。左からOsaka Metro代表取締役社長 河井英明氏、SkyDrive 代表取締役CEO 福澤 知浩氏

 

 

「空飛ぶクルマ」の開発を担うSkyDrive(スカイドライブ)は8月26日、2025年開催の日本国際博覧会(大阪・関西万博)後の大阪エリアで、空飛ぶクルマを用いた事業化に向けた検討を行うことを目的に、大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)と業務提携契約を締結。併せてOsaka MetroはSkyDriveに出資を行った。

 

もとよりSkyDriveは「100年に一度のモビリティ革命を牽引する」をミッションに、「日常の移動に空を活用する」未来を実現するべく、「空飛ぶクルマ」の開発に精力を傾け、大阪・関西万博では「空飛ぶクルマ」の2地点間での運航事業者に選定されている。

 

対してOsaka Metroは、大阪の地で地下鉄およびニュートラムを9路線運営。1日の乗降客数は平均約240万人になる。

 

そんなOsaka Metroは、大阪を便利で快適なまちにしていくことを目的に都市型MaaS構想「e METRO」を推進。更にパーソナルな移動も実現するべく新たな選択肢として「空飛ぶクルマ」も視野に入れている。2024年2月には大阪市の「空飛ぶクルマ」会場外ポート事業者として選定され、バーティポートの整備を進めている。

 

両社は、上記の通りOsaka Metroが「空飛ぶクルマ」会場外ポート事業者として選定されて以来、様々な協議を進めてきた。その議論の中で、Osaka Metroが都市型MaaS構想で目指す「あらゆる移動ニーズに応える交通インフラの確立」と、SkyDriveが実現を目指している、「空飛ぶクルマ」によって日常の移動に空を活用する世界に親和性があると考え、業務提携契約の締結に至ったという。

 

今提携により、両社はビジネスモデルの策定・精緻化、オペレーション内容の設定・確定など、「空飛ぶクルマ」の事業化に必要な検討を進めていく。

 

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大阪市高速電気軌道株式会社
設立:2018年4月1日
代表者:代表取締役社長 河井英明
URL:https://www.osakametro.co.jp/
所在地:大阪府大阪市西区九条南1-12-62
事業内容:2018年4月に株式会社として新たなスタートを切り、大阪都心部を網の目状に走る9路線137.8㎞の地下鉄ネットワークを運営し、社会生活インフラとしての重要な役割を果たしている。

 

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株式会社SkyDrive
設立:2018年7月
代表者:代表取締役CEO 福澤知浩
URL:https://skydrive2020.com/
所在地:
 豊田本社:愛知県豊田市挙母町2-1-1
 豊田開発センター:愛知県豊田市西中山町山ノ田20-2
 豊田テストフィールド:愛知県豊田市足助地区
 名古屋空港オフィス:愛知県西春日井郡豊山町大字豊場 県営名古屋空港2F
 東京オフィス:東京都港区港南2-16-1 品川イーストワンタワー7F SPACES品川内
 大阪オフィス:大阪府大阪市北区梅田1-3-1-800 大阪駅前第一ビル8F
子会社:
 株式会社Sky Works:静岡県磐田市
 SkyDrive America, Inc. :500 Carteret Street, Suite D, Beaufort, South Carolina 29902, U.S.A.
事業内容:「100年に一度のモビリティ革命を牽引する」をミッションに、「日常の移動に空を活用する」未来を実現するべく、2018年7月に設立、豊田市を主拠点に「空飛ぶクルマ」の開発、「ドローンサービス」の提供をしている。

 

「空飛ぶクルマ」の開発においては、2020年に日本で初めて公開有人飛行試験に成功し、官民協議会の構成員として制度設計にも関与。「空飛ぶクルマ」は、現在3人乗りの機体を開発中、製造パートナーであるスズキと共に、2024年3月よりスズキグループの工場にて製造を開始した。2026年以降に型式証明の取得および納品開始を目指している。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。