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2024年12月2日【事業資源】

スカイドライブとJTB、「空飛ぶクルマ」の事業化で連携協定

坂上 賢治

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空飛ぶクルマとドローン事業を展開するSkyDrive(スカイドライプ)は12月2日、JTBと空飛ぶクルマを活用した新しい観光価値の創出に向けて連携協定を締結した。

 

将来的には、空飛ぶクルマを活用した観光サービスを、地域企業や自治体に提供することを介して地域活性化に寄与することを目指す。

SkyDriveは「日常の移動に空を活用する」未来を実現するべく、「空飛ぶクルマ」の開発に取り組んでいる。その成果として大阪・関西万博に於いて、「空飛ぶクルマ」の2地点間での運航事業者に選定されている。

 

大阪・関西万博の会場イメージ図(提供:2025年日本国際博覧会協会)

 

SkyDrive式SD-05型のイメージ図

 

また、JTBは「交流創造事業(株式会社JTBの登録商標)」を事業ドメインとし、様々な人流・物流・商流の創造による交流人口の拡大を通じて、地域や観光事業者の課題解決に貢献してきた。

 

そんな両社は、同連携を機にSkyDriveが持つ空飛ぶクルマに関する知見やデータと、JTBが持つ商品企画力や全国に広がるネットワークを用いた事業化の検討を開始する。

 

これにより、訪日インバウンドを含めた国内旅行に於いて、空飛ぶクルマの遊覧や、空を活用した効率的な観光地巡りなど新しい観光体験を創出を視野に据えている。そんな同サービスを、地域企業や自治体に活用して貰い、日本国内全域での地域活性化に繋げることを目指すという。

 

連携協定の内容は以下の通り

 

1.空飛ぶクルマの社会実装により、地域のより良いまちづくりへの取り組みを支援。

 

2.日本国内における空飛ぶクルマ事業のビジネスモデル構築を目指す。

 

3.空飛ぶクルマを活用した高付加価値商品の開発(訪日インバウンド含む)および新しい観光体験の創出を目指す。

 

連携協議事項
以下の詳細を検討していく。
(ア)将来における空飛ぶクルマ事業成立のためのマーケティング
(イ)事業成立の可能性のある地域の選定
(ウ)空飛ぶクルマの事業モデル構想
(エ)自治体の社会受容向上と実装支援
(オ)企業の空飛ぶクルマ事業参画へのコンサルティング

 

両社の役割

会社名_当該検討に於ける役割など

 

SkyDrive
・空飛ぶクルマの事業企画や事業開発に係る知見およびデータ、情報の提供
・機体、運航、整備情報の提供
・自治体、企業との接触、情報収集や折衝
・ビジネスモデル設計

 

JTB

・エリア開発(ポート運営、周辺事業開発含む)、商品企画(遊覧、インバウンド、2地点間移動中心)に向けた収益性および市場性などの検討
・戦略的エリア(自治体など)への事業連携
・社会受容、ビジネス性向上に向けた自治体、企業などの支援

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。