本牧営業所外観
1897年に渋沢栄一氏が渋沢家直営事業として創業した澁澤倉庫は11月1日、横浜市中区本牧ふ頭に定温/定湿機能を備えた環境配慮型の次世代拠点として、本牧営業所を竣工した。
施設は、定温/定湿機能を備えた全天候型施設であることに加えて、商品の品質を維持するためのドックシェルターおよびオートシェルターを各2基、更に定温/定湿フロア専用の垂直搬送機を備えており、外気の影響を受けることなく商品の入出庫が可能となっている。今後も需要増加が見込まれる輸入食品や輸入酒類等を含めた輸出入貨物を主に取り扱う予定としている。なお環境配慮型施設として、CASBEE横浜Aランク(新築)認証、ZEB認証を取得した。
ドックシェルター・オートシェルター
定温/定湿倉庫
同社グループは、当施設の竣工により、横浜港内に於いて本牧ふ頭、大黒ふ頭、恵比須町の3エリアに自社倉庫を所有し、拠点数は6拠点、延べ床面積約110,000m2の体制となった。今後は、顧客の商品特性にあったサービスを効率的に提供できる体制により、多様化する物流ニーズに応えていくと述べている。
施設の立地は、国際戦略港湾である横浜港内に於いて、今後コンテナターミナルの再編整備が進み、輸出入貨物の取扱いの拡大が見込まれる本牧ふ頭に位置。首都高速湾岸線「本牧ふ頭」出入口至近に立地。「本牧JCT」で首都高速神奈川3号狩場線、「大黒JCT」で神奈川5号大黒線、「東海JCT」で湾岸分岐線、「大井JCT」「葛西JCT」で中央環状線、国道357号線などへのアクセスが容易で交通利便性が高く、横浜や東京だけではなく関東全域をカバーする輸出入貨物の物流拠点として優れた立地となっている。
その特徴は以下の通り
・ 1階の1部および2階すべてのエリアにおいて定温/定湿の機能を備えており、天吊りパッケージエアコンおよび超音波加湿器によって温度15度/湿度70%の空調環境を確保
・ 2階、3階にそれぞれ約80坪の空調付き流通加工エリアを完備し、作業中における商品の品質劣化を防止するとともに、作業者に働きやすい環境を整備
環境対策では、屋上に太陽光パネルを設置し、蓄電池と組み合わせることにより環境問題に大きく貢献すると共に、災害時にも対応可能な体制の整備。倉庫内の照明には、人感センサー付LEDを採用、屋上緑化、電力のグリーン化など環境に配慮した運営を実現。CASBEE横浜Aランク(新築)認証、ZEB認証を取得している。
施設概要
所在地:神奈川県横浜市中区本牧ふ頭8番113
敷地面積:約8,200.11㎡
延床面積:約22,656.00㎡ (うち定温・定湿区画 約6,300m2)
構造:地上4階建て、鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
竣工:2024年10月31日
認証取得:CASBEE横浜Aランク(新築)認証、ZEB認証、物流総合効率化法による認定