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2024年11月1日【ESG】

澁澤倉庫、環境配慮型拠点「本牧営業所」が竣工

坂上 賢治

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本牧営業所外観

 

1897年に渋沢栄一氏が渋沢家直営事業として創業した澁澤倉庫は11月1日、横浜市中区本牧ふ頭に定温/定湿機能を備えた環境配慮型の次世代拠点として、本牧営業所を竣工した。

 

施設は、定温/定湿機能を備えた全天候型施設であることに加えて、商品の品質を維持するためのドックシェルターおよびオートシェルターを各2基、更に定温/定湿フロア専用の垂直搬送機を備えており、外気の影響を受けることなく商品の入出庫が可能となっている。今後も需要増加が見込まれる輸入食品や輸入酒類等を含めた輸出入貨物を主に取り扱う予定としている。なお環境配慮型施設として、CASBEE横浜Aランク(新築)認証、ZEB認証を取得した。

 

ドックシェルター・オートシェルター

定温/定湿倉庫

 

同社グループは、当施設の竣工により、横浜港内に於いて本牧ふ頭、大黒ふ頭、恵比須町の3エリアに自社倉庫を所有し、拠点数は6拠点、延べ床面積約110,000m2の体制となった。今後は、顧客の商品特性にあったサービスを効率的に提供できる体制により、多様化する物流ニーズに応えていくと述べている。

 

施設の立地は、国際戦略港湾である横浜港内に於いて、今後コンテナターミナルの再編整備が進み、輸出入貨物の取扱いの拡大が見込まれる本牧ふ頭に位置。首都高速湾岸線「本牧ふ頭」出入口至近に立地。「本牧JCT」で首都高速神奈川3号狩場線、「大黒JCT」で神奈川5号大黒線、「東海JCT」で湾岸分岐線、「大井JCT」「葛西JCT」で中央環状線、国道357号線などへのアクセスが容易で交通利便性が高く、横浜や東京だけではなく関東全域をカバーする輸出入貨物の物流拠点として優れた立地となっている。

 

その特徴は以下の通り

 

・ 1階の1部および2階すべてのエリアにおいて定温/定湿の機能を備えており、天吊りパッケージエアコンおよび超音波加湿器によって温度15度/湿度70%の空調環境を確保

 

・ 2階、3階にそれぞれ約80坪の空調付き流通加工エリアを完備し、作業中における商品の品質劣化を防止するとともに、作業者に働きやすい環境を整備

 

環境対策では、屋上に太陽光パネルを設置し、蓄電池と組み合わせることにより環境問題に大きく貢献すると共に、災害時にも対応可能な体制の整備。倉庫内の照明には、人感センサー付LEDを採用、屋上緑化、電力のグリーン化など環境に配慮した運営を実現。CASBEE横浜Aランク(新築)認証、ZEB認証を取得している。

 

施設概要
所在地:神奈川県横浜市中区本牧ふ頭8番113
敷地面積:約8,200.11㎡
延床面積:約22,656.00㎡ (うち定温・定湿区画 約6,300m2)
構造:地上4階建て、鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
竣工:2024年10月31日
認証取得:CASBEE横浜Aランク(新築)認証、ZEB認証、物流総合効率化法による認定

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。