２０２３年の２月、英グッドウッド、ウエスト・サセックスに拠を構えるロールス・ロイス・モーター・カーズは自社ブランドのマスコット「スピリット・オブ・エクスタシー」のアニバーサリーを祝っている。

１９１１年２月６日に、あの優美なポーズのマスコットがロールス・ロイスの知的財産として初めて登録されて以来、彼女は世界中の人々に認識され、尊敬され、賞賛され、その美しさはグローバル・アイコンとなっている。

彼女は時間の経過と共に変化。長い歴史の様々な場面で、彼女は異なる姿勢をとり、時には少し背伸びをしたり、背を低くしたり、風になびくローブの形を微妙に変えたりして来た。

２０２２年には、同社がロールス・ロイス史上最も空力特性に優れていると謳うオール・エレクトリック・モデル「スペクター」のために特別に彼女を再創造。

過去最も流線的で引き締まった姿でアニバーサリーを迎えた。また彼女はまさにいつまでも年をとらない存在でもある。現在の彼女は１９１１年にイラストレーター兼彫刻家のチャールズ・サイクス氏によって描かれた原画に、これまでにないほど近づいている。

スピリット・オブ・エクスタシーの起源については、記録された事実に留まらず、様々な伝説や神話が語り継がれ、その詳細は未だに謎と魅惑のベールに包まれている。

彼女の誕生の背景には、ロールス・ロイス初代社長のクロード・ジョンソン氏を始めて、ロールス・ロイスの歴史の基礎を築いた多くの人物が関わっているとされる。

世界中のロールス・ロイス愛好家にとって、スピリット・オブ・エクスタシーは、大望やそれを成し遂げる事、成功や卓越性を象徴しているという。ロールス・ロイス・モーター・カーズによると彼女は、偉大さを鼓舞するシンボルであり、彼女が飾られる車は全て、彼女の存在に相応しいものでなければならないと締め括られている。