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2024年8月22日【人事】

ボルボ・カーズ、デジタルチームの責任者に新人事

坂上 賢治

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ボルボ・カーズ、デジタルチームの責任者にフレドリック・オールソン氏

 

浙江吉利控股集団(ジーリーホールディングス)に属するボルボ・カーズは8月22日(スウェーデン、ヨーテボリ発)、来たる10月21日付けでフレドリック・オールソン氏を新しいデジタル責任者に任命した。フレドリック氏は、最高情報責任者を務めていたスウェーデンのバッテリー会社ノースボルト(Northvolt)からの入社となる。

 

ちなみに、世界規模の技術チームでIoT領域およびデジタルビジネスの変革を推し進め、既に20年以上の知見を持つフレドリック氏を招聘する同人事はボルボ・カーズという企業の将来像を模索するために欠くことのできない重要人事だという。それはデジタル環境の整備が、自社の未来に重要な役割を果たすと考えているからだとしている。

 

そんなフレドリック氏はキャリアを通じて、いくつか場面で指導的役割を担い、グローバルITおよびビジネス インテリジェンス戦略の確立やIT プラットフォームの実装に貢献してきた。その間、彼は世界中を転々とし、スウェーデン、スイス、ドイツ、日本、シンガポールなど、様々な国に住み、働いてきた。

 

その彼は現在ノースボルトで、260人の従業員からなるグローバル情報技術、データ、ビジネス変革チームを率いつつも、併せてボルボ・カーズのデジタル変革の実現と、成長、効率性、俊敏性、拡張性、顧客への新サービスの展開に役立つ新しいデジタルインフラストラクチャの構築に於いて、既にサポート役として重要な役割を担いつつあるともいう。

 

ちなみにノースボルト以前のフレドリック氏は、食品容器の国際企業テトラパックグループ ( 本社:スイス・ローザンヌ、Tetra Pak Group / 三角パックの開発で著名 )に長く在籍し、直近では ITアーキテクチャおよび戦略的エンタープライズ アーキテクチャの責任者を務めていた。このテトラパックでは、同社のデジタル変革を加速させる新しいIT戦略を確立し、インダストリー4.0の導入も主導した。

 

そんなフレドリック・オールソンは、今年初めにボルボ・カー・デンマークのマネージング・ディレクターに就任したトビアス・アルテヘッド氏の後任となる。オールソン氏はグループ管理チームの一員となり、経営管理チームをサポート。戦略的に重要な幾つかの主要分野で会社を導く役割を担う。

 

ボルボ・カーズの最高製品および戦略責任者であるエリック・セヴェリンソン氏は、「ボルボ・カーズは現在、ソフトウェアを通じて製品が改善されていく新たな自動車像を立ちあげる時代を迎えています。それゆえ堅牢なデジタル インフラストラクチャを持つことが、当社の成功にとって不可欠です。そうしたなかでフレドリックは、当社のデジタル事業の可能性を最大限に引き出してくれる主要メンバーのひとりとなるでしょう」と述べた。

 

対してフレドリック・オールソン氏は「ボルボ・カーズで同社の未来革新に欠かせないデジタル基盤を構築することは私にとっても最高のチャレンジとなります。新たな環境でこれまで大手企業内でデジタルインフラを構築・拡大してきた私の過去の知見と、スタートアップ企業でのペースの速いビジネス感覚が大いに役に立つと思います」と語っている。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。