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2023年12月14日【人事】

米GM、自社の成長戦略を担う経営幹部を起用

坂上 賢治

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ゼネラルモーターズ社(GM)は12月13日(米国東部デトロイト時)、製品開発チームの職域に幾つかの変更を加え、また新たに世界地域を統括する新職域も創設した。これらにより組織体制を更に合理化。新型車両の投入や、技術プログラムの迅速な投入を促すことで、自社の世界戦略が加速されるとしている。

 

今回の組織改定は、長年、エグゼクティブ・バイス・プレジデントとしてグローバル製品開発・購買・サプライチェーン担当として活躍してきたダグ・パークス氏がGMでの40年近くにもなるキャリアを終え、同社を退職したことが契機となった。

 

パークス氏は1984年にGMに入社、今日のEV戦略に係る基礎づくりを含む、全ての車両ブランドのエンジニアリング・チームを精力的に率いてきた。

 

 

GM会長兼最高経営責任者(CEO)のメアリー・バーラ氏は、「我々は丁寧に何年も掛けて、自社の製品ラインナップが未来を見据えた完全電動車へ移行する準備を行ってきました。

 

そのなかでダグのリーダーシップはプロジェクトに於ける極めて重要な鍵でした。今日GMを成功へ導いた彼の多大な貢献に感謝しています。また併せて、今日発表する経営体制の変更により、今後も、飽くなき技術開発を推し進め、世界のお客様から心から求められ続けるGM車を提供していきます」と述べた。

 

なお今後は、顕在グローバル規模で車両開発担当副社長の任にあるケン・モリス氏が、車載プログラム・安全性の管理・モータースポーツ担当の上級副社長に昇進。モリス氏は今の職責を引き続き担いつつ、世界規模でのGM車の販売と安全性、モータースポーツ分野を率いていく。

 

更に現在、カスタマーケア・アフターセールス担当グローバル・バイスプレジデントを務めるジョシュ・タベル氏は、エネルギー貯蔵&推進・研究開発・製造技術担当の上級副社長に昇進する。同職務は、バッテリー開発とそれに係る製造活動など、GMの電動化戦略を加速させるための重要領域であり、技術開発のプロセスと製造領域を統合するものとなる。

 

これにより今後、ケン・モリス氏とジョシュ・タベル氏は、GM社長のマーク・ロイス氏の下で製品開発で指導的役割を果たして行く。

 

また加えて世界市場の連携強化を担うリーダーシップ担当の役職変更も発表している。これについては現在、北米担当執行副社長兼社長を務めるロリー・ハーベイ氏が、新たに創設されたグローバル・マーケッツ担当執行副社長兼社長の役職に異動する。ハーベイ氏は今後、世界各地の地域チームと協力し、仕向地に適した車両を検討、当該車両に係るソフトウェア技術などを各国の顧客へ提供していく役割を担う。

 

これに合わせて現在、GMカナダの社長兼マネージングディレクターを務めるマリッサ・ウェスト氏は、上記ハーベイ直属の上級副社長兼北米GM社長としてグローバル・マーケッツのリーダーシップ・チームに加わることになる。以上、全ての職域変更は来たる2024年1月2日付で発効する。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。