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2024年8月28日【人事】

ポールスター、マイケル・ローシェラー氏が新CEOに

坂上 賢治

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浙江吉利控股集団( ジーリーホールディングス )に属するボルボ・カーズ傘下のポールスター( Nasdaq: PSNY )は8月28日( スウェーデン、ヨーテボリ発 )、マイケル・ローシェラー氏( Michael Lohscheller )が新たなCEOに就任することを発表した。当初、ポールスターの設立以降、一貫してCEOを務め、ポールスターのブランド価値を高め続けたトーマス・インゲンラート氏( Thomas Ingenlath )は、2024年10月1日付けで退任する。

 

新たにCEOに就任するマイケル・ローシェラー氏は、これまでオペル、ビンファスト、ニコラのCEOを務めた人物で、自動車業界でも特に過酷な競争が繰り広げられてきた市場へあえて漕ぎ出し、多様な事業を拡大していく手腕と専門知識を併せ持っている。今後ポールスターは、マイケル・ローシェラー新CEOが、プレミアムEV市場に於けるリーディング企業としてポールスターの地位固めを進めていく。

 

マイケル・ローシェラー氏のCEO就任に際してヴィンフリート・ヴァーランド会長( Winfried Vahland )は、「我々ポールスターは現在、スカンジナビアらしい伝統に根ざした提案力、独自性、卓越したイノベーションによって、更なる成長を目指していける好位置に付けています。

 

 

そうしたなかで数々の自動車ベンチャー企業で豊富な知見を蓄積したきたマイケルは、ポールスターのポジションを新たなステージへと高めていく段階にある当社にとって理想的なリーダーです。彼の深い業界知識、オペレーション領域での実績、一貫した製品戦略の采配などは、当社を世界市場での立ち位置を大きく引き上げることに貢献してくれるものと信じています。

 

またマイケルのCEO就任に伴い、今秋退任するトーマスは、かつてボルボのいちパフォーマンス部門だったポールスターを、デザイン、パフォーマンス、品質という多角的な切り口で唯一のプレミアムEVブランドへと引き上げた立役者です。私たちは彼のリーダーシップに深く感謝の意を表します」とトーマス・インゲンラート氏のこれまでの貢献も併せて称えた。

 

これを受けてトーマス・インゲンラート氏は、「これまでの7年間で、当社のスタッフ達と共に成し遂げた数々の実績を、私はとても誇りに思っています。私たちは、パフォーマンスとデザインを核とするプレミアムEVブランドを打ち立てるというビジョンを掲げてきました。それを私たちは実現させたことで、長年の夢が現実のものになったのです。

 

ポールスターは真のプレミアムEVブランドであり、それを世界を跨がる複数の大陸に於いて生産できるまでになりました。これまでの道程で、素晴らしい貢献を見せてくれた全ての人に感謝します。皆さんと一緒に、新たなブランドを築き上げられたことは一生に一度の経験です。これから綴られるであろうマイケルとポールスターの次章が素晴らしいものになることを祈っています」と語った。

 

 

最後に新CEOに就任するマイケル・ローシェラー氏は、「ポールスターの歩みが最も刺激的な段階に入りつつある今、入社できることを心から光栄に思います。ポールスターは既に電気自動車分野で、魅力的かつ革新的なブランドの一つとしての地位を確立しています。今後は、築いてきた強固な基盤の上に立ちつつ、その歩みをより素早く加速させていくべく、才能あるチームメイト達と働けることを楽しみにしています」と述べている。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。